オリックス・中嶋聡監督から祝福される阪神・岡田彰布監督=京セラドーム大阪(撮影・長尾みなみ) (SMBC日本シリーズ2023、オリックス1ー7阪神、第7戦、阪神4勝3敗、5日、京セラ)中日、阪神、西武で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(69)は38年ぶりの日本一に輝いた阪神・岡田彰布監督(65)の有言実行采配に賛辞を送った。
岡田監督、コーチ、そして選手たち、本当におめでとう。日本一が決まった試合を評論するなら、先発した青柳の好投に尽きる。2年間エースとして君臨してきた男が屈辱のシーズンを味わったが最後の最後に意地を見せてくれた。38年前の阪神日本一のシリーズを思い出した。あの時、私は相手の西武にいた。阪神の印象は、攻撃は素晴らしかったが、投手力はやや弱いのではないか、という評価。ところが、いざ戦うとみんな好投してきた。青柳を見て1985年とダブった。
昨年、解説者時代の岡田監督と対談した。彼が強く主張していたのは「今のこの戦力でも十分に優勝を狙える」だった。選手個々の力を把握し、自分が監督なら…とずっと思い描いていたのだろう。それを実践しただけなのかもしれない。岡田采配は見ている側が疑問を覚える場面がほとんどなかった。納得する野球を見せて日本一になった。