移動する阪神・岡田彰布監督=大阪市内(撮影・安部光翁) 阪神・岡田彰布監督(65)が29日、西武との交流戦(ベルーナD)を前に、上京。「初優勝」を目指し原口文仁(31)、糸原健斗(30)の両内野手と長坂拳弥捕手(29)を抹消し、前川右京外野手(20)、中川勇斗捕手(19)の2年目コンビと小野寺暖外野手(25)の昇格を決めた。先発は阪神が4勝1敗の村上頌樹投手(24)、西武は今季未勝利の与座海人投手(27)。オリックス監督時代の2010年に交流戦を制した岡田監督の主な一問一答は以下の通り。
移動する阪神・前川右京=大阪市内(撮影・安部光翁)ーーいい流れで交流戦
「いい流れやろ。誰が見ても」
ーー前川が1軍
「あと小野寺な。原口と糸原は結果が出ていないし、ファームも試合があるから、打席に立たそうかなあと思っとったんよ。前川を上げたかったしな。小野寺も落ちてからも、調子がいいから。そういうのを上げたらんとな」
移動する阪神・中川勇斗=大阪市内(撮影・安部光翁)ーー中川は
「1軍におったピッチャーを(2軍で)投げさすからな。(中川に代わって降格した)長坂にも受けさそう思ってた。昨日(28日)はビーズリーだったけどな。またBK(B・ケラー)がけがかなんか…。アイツなんやねん。ブルペンで、どっか痛めて、どうしようもない。富田とか、長坂とかに受けさせた方がな。中川も1軍レベルのボールを経験さす方がなあ、と思って。試合にはそんなに出られへんと思うけどな」
ーー前川はDHかライトか
「前はレフトを守っていたから、ライトを守らせろって言うたんや。キャンプでもレフトからのスローイング全然、アカンやろ。レフトは左投げは投げづらいんよ。シュート回転するから。ライトはまだ左投げも投げやすいよ」
ーー30日はスタメン起用
「当然、DHやんか。そんなん。そのために上げてるんやから。アンダースローのピッチャー(与座)をミエセスは打たれへんもん」
ーーDHの打順は
「5番までは変えへんよ」
ーー8番・木浪は動かさない
「木浪を(9番に)やっても、1、2と(左打者が)並ぶから、9には右バッターを挟むよ。キャッチャーな。ピッチャーと一緒や。キャッチャーにはバントや」
ーー1試合あたりの平均得点がトップ(1試合平均4・11点。DeNAは4・05点)。ベンチワークに選手が応えているか。
「俺はいつもベンチでは1点しか言うてないよ。もう1点行こてな。ビッグイニングとか、そんな言葉は一切かけへん。点取るためにバントしたり、そういうことと思うよ。当たり前のことやん」
ーー先発を長めに投げさせるが、DHだったら
「オリックスの時も楽やったもん。試合始まって何もすることないんやもん(笑)」
ーー交流戦は5割でいい
「5割はアカンわ。前に比べたらパ・リーグもそんなダントツ強ないよ、はっきり言うて。俺がいてる時は強かったけど。ソフトバンクも強かった。日本ハムも強かった。前みたいに差はないよ。セ・リーグも強いで。勝ち越すんじゃないかな」
ーー投打のレベル的にも
「これ、アレやで、3試合、3試合、ホームビジターでやったら、絶対セ・リーグの方が強いと思うよ。試合数が増えたら、セ・リーグの方が絶対強いと思うな。パ・リーグなんか。ピッチャーの質的にも5番手、6番手になると極端に落ちるよ」
交流戦優勝トロフィーを手にするオリックス時代の岡田彰布監督(2010年6月13日撮影)ーー4日のロッテ戦は佐々木朗希が来そう
「今日なあ、マメ出けへんかなあと。ちょうどあっち(甲子園)で投げそうな感じやなあ」
ーー監督はこれまでも交流戦には強かった
「強い強い。だって俺、交流戦100勝一番乗りやんか。監督で」(オリックス監督3年目の2012年に到達。通算107勝79敗6分)
ーー秘訣は
「シンプルにやることよ。オリックスの1年目の時(10年)に優勝したやんか。スコアラーが、セ・リーグで中日打線が一番破壊力あります言うから。そんなん嘘やん、一番打てへんの中日やで、何を言うとんねんて。あれから俺がミーティングしたよ、交流戦はな。優勝したやん、8つも貯金つくって(16勝8敗)。自分らの戦いをまず変えんことやな。パリーグやからって慌てる必要ない。甲子園の時はええけどな、DHの時にな、どういう展開になるか分からへんわ、俺もDH久しぶりやし」