誤算とアクシデント。どれだけ前年から戦力を上乗せできたか、よりも、いかにしてマイナス面を少なくするか。開幕直前になると、いつもそう思う。例えばWBC日本代表と中日の合同練習が行われた2日の出来事。昨季、最多安打のタイトルを獲得した岡林がダルビッシュから右膝に死球を受けて、悶絶。打撲と診断されたからよかったものの、立浪監督にしてみれば、目を覆いたくなる光景だった。2月のキャンプが終わり、阪神にも、3月31日からの開幕カード(京セラ)で対戦するDeNAにも、同じような傾向がみられる。助っ人陣総崩れの予感がアリアリのトラに、向こうは投手陣に故障が続く。
DeNA・大貫今永が侍ジャパンに選ばれており、そもそも絶対的な代替開幕投手が不在。昨季、その今永と並んでチームトップの11勝を挙げ、オープニング候補と言われていた右腕の大貫が「右三角筋後部繊維肉離れ」で離脱。中継ぎ左腕の田中健が「左大腿二頭筋遠位部肉離れ」でリハビリ組に回った。2日連続の故障発表だった。さらに「ハマのブルドック」と呼ばれる中継ぎ右腕のウェンデルケンも急性腰痛で戦列を離れた。昨年4月、10月に2度、右肘にメスを入れたオースティンは元々、計算できない。2021年オフに総額8億5000万円(金額は推定)の3年契約を結んだものの、22年シーズンは38試合出場で、打率・156、1本塁打、3打点に終わるなど、期待外れとなっている。
オースティン不在の穴を埋めるために獲得したアンバギーもキャンプ中に足の張りを訴えて、4日の西武戦で復帰したばかり。昨シーズン途中に加入した右腕のガゼルマンはパスポート盗難に遭って、2月中旬に合流し、開幕ローテ入りを狙っている。3年契約最終年のソトは2大会連続準優勝に終わっているプエルトリコ代表の一員として、WBCに向かう。日本代表の今永、牧は健在で、宮崎や佐野、守護神・山崎がいるとはいえ、万全ではない状態で「3・31」を迎える。