ノックを受ける前川。キャンプ初日から猛アピールしていく(撮影・松永渉平) プロ2年目の阪神・前川右京外野手(19)が19日、2月の沖縄春季キャンプで宜野座の1軍メンバーに初選出された。期待枠ではなく、大きな戦力として1軍の切符をつかんだ若虎は、2月1日からフルスイングを披露し、定位置獲得を狙う。
期待枠の若手として呼ばれたわけではない。戦力として認められた上で、宜野座で戦う権利を得た。競争のゴングが鳴る「2・1」。初の1軍スタートが決まった前川が、キャンプ初日から全力宣言だ。
「2月1日から、しっかりバットを振れるように。打に関しては負けない気持ちで自信をもって振りたい。まずは、打でアピールしたいなと思います」
この日も鳴尾浜で強化指定練習に参加。三塁でゴロ捕球を行うと、午後からは室内に移動し、バットを手に黙々と汗を流した。「打撃の方はある程度できてきている。あとは守備。外野ノックを次のクールくらいから始めて感覚も慣らしていきたい」。すでに屋外でのロングティーを解禁するなど、打撃の仕上がりは順調。キャンプインまでを逆算し、ここからは課題の守備面にも取り組んでいく。
ルーキーイヤーの昨季は試合中に2度、背中を負傷し、1軍出場はかなわなかった。ウエスタン・リーグは21試合の出場で打率・250、3本塁打、7打点。満足のいく成績が残せたとはいえない。
それでも、岡田監督は「いやいや、抜てきじゃなしに。普通に入れただけ」と前川の1軍キャンプ決定の理由を語る。昨年11月の秋季キャンプで、若虎が魅せたフルスイング。指揮官は「安芸のキャンプのときで、『これはいけそう』っていうね。そういう感じを持っていたんで」と続けた。持ち味の打撃力でアピールし、己の力で勝ち取った宜野座行きの切符だった。
そして、次につかみ取る切符は、右翼の定位置。前川は「常に狙っている気持ちもあるし、そこに入っていかないといけない」と闘志を燃やした。2軍キャンプスタートも即戦力として期待されるD1位・森下(中大)や島田ら競争相手は多いが、自信は揺るがない。
「まずは自分のやるべきことをやれば、結果はついてくるくらいの気持ちで。今年は前を向いて挑戦していきたい」
初日から宜野座に快音を響かせる。ライバルたちの度肝を抜くフルスイングで、スタートダッシュを決める。(原田遼太郎)