野球でタコといえば、打者が無安打に終わったときに使う言葉。タコを量産するため、すでに準備を始めている。「全然、阪神の戦い方を見ていなかったので知らなくて」と、YouTubeで阪神の試合を見て勉強。なかでも目に留まったのが、昨季投手3冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率)に輝いた虎の大黒柱である青柳の投球だった。右打者へのクロスファイアを武器とする門別は「青柳さんはサイドスローですけど、コントロールがすごい。右(投げ)と左で違うけど、右打者の攻め方で参考にできるところがある」と意欲的だ。
雪道を元気いっぱいにランニングそんな左腕が新年に掲げた目標は1年目での勝利。達成すれば、球団の高卒左腕では1986年の遠山昭治以来、37年ぶりの快挙となる。
「この一年、必死にやって、1年目から活躍できれば一番いい。そこに向けて精いっぱい頑張っていきたい」
雪玉を投げる無邪気さもみせた将来性あふれる道産子がルーキーイヤーから甲子園を沸かせる。〝タコパワー〟で躍動し、凡打の山を築いていく。(織原祥平)
■門別 啓人(もんべつ・けいと) 2004(平成16)年7月10日生まれ、18歳。北海道・日高町出身。富川小1年時に富川野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時に日本ハムジュニアに選出。富川中では軟式野球部。東海大札幌高では1年秋から背番号「1」でベンチ入りも、甲子園出場なし。23年D2位で阪神入団。契約金6000万円、年俸720万円。183センチ、89キロ。左投げ左打ち。背番号「30」