106得点、チーム打率・225はともにリーグワースト。ただでさえ元気のない打線は、開幕から左投手に苦しむ。相手チームの先発が左腕だった試合は2勝11敗。今季5敗1分けと1つも勝てていない広島の10日の先発は左腕・床田だ。だが、マルテが嫌なムードを振り払ってくれる。
負傷離脱する前には7試合に出場。調子が上がらず、打率・154で本塁打、打点はなかった。左腕相手は打率・111(9打数1安打)だが、昨季は右腕の・239(293打数70安打)に対し、・294(153打数45安打)だった〝左腕キラー〟。床田とも通算打率・304(23打数7安打)と好相性だ。現在の打線は近本、佐藤輝、中野と左打者が多く、右の強打者は大山のみ。相手バッテリーにかけられるプレッシャーは格段に大きくなる。
マルテにとって、入場制限が撤廃され、ファンがスタンドを埋め尽くす甲子園でプレーするのは入団1年目の2019年以来。離脱している間、チームが苦しんでいたことは重々承知している。本人も「準備はできている。早く助けになりたい。しっかりと準備して、いい状態で、チームに貢献できたら」と決意を新たにした。
勝利を呼び込む一打を放ち、ベンチ前で歓喜のラパンパラを披露する。重苦しい空気を変え、猛虎祭りの立役者となる。(三木建次)