七回には、救援左腕バンダが投げた93マイル(149キロ)の内角直球を引っ張り、左越えに運んだ。「早いカウントで仕掛けないと、チェンジアップがいいので厳しい」と初球から手を出し、2球目を捉えた。
パイレーツ戦の5回、2試合連続本塁打となる先制ソロを放つカブス・鈴木=ピッツバーグ(共同)活躍の裏にあるのが〝己を貫く〟という信念だ。メジャー特有の投球軌道などに戸惑う日本の打者は多いが、鈴木は「あまり適応とか、気にしていない。メジャーだから、日本だからとか関係ない」と強調する。
ぶれない思いの〝源〟には、大切にしている1枚の写真がある。赤いユニホームの背番号27が走る後ろ姿。目標であり、敬愛するエンゼルスのトラウトだ。
「この背中になりたいな、と思って」
鍛え上げられた背筋…だけではない。大きな背中から放つ「世界一の選手」のオーラに憧れる。通算311本塁打、ア・リーグMVPに3度輝く偉大な打者に対し、鈴木は入団会見で背番号27を選んだ理由を問われた際に「マイク・トラウト、アイ・ラブ・ユー」と告白し、爆笑を誘った。