フィギュアスケートの会場となった首都体育館は、異様な空気に包まれていた。羽生結弦の雄姿に、観客のみならずボランティアまでが拍手を送っていた。
試合後、「コ」の字に曲がった取材エリアで、羽生の正面に陣取ったのは中国メディア約20人。日本の報道陣は両脇に構える形となってしまっていた。注目度の高さを物語っていた。
記者席からも拍手を送る女性の姿があった。中国・黒竜江省の新聞「ハルビン日報」の王坤記者だ。12年来の熱狂的な羽生ファンだという。「羽生結弦という偉大な選手が母国の五輪で演技してくれたことは誇り」と語り、マスクには羽生の好きなプーさんのシールが張られていた。
王坤記者は「中国ファンを代表する気持ちで、思いを込めて記事を書きたい」と意気込んでいた。自分も4年間の選手の努力を必死に伝えていきたい。(慎)