チューブでトレーニングする阪神・森木(撮影・甘利慈) 〝1時〟を目指す! 阪神の新人合同自主トレの最終クールが25日、スタート。ドラフト1位・森木大智投手(18)=高知高=はブルペンでの投球練習後、投球の回転について熱弁した。修正ポイントはわずか5度。10分の〝誤差〟を縮める。
森木の中に10分のズレがあった。愛用する時計の話じゃない。自ら投げる白球の回転に不満があった。今は1時10分。まだまだ。プロとして活躍するために、巻き戻す。
「回転軸が12時から1時、2時ってあるんですけど、1時、2時、3時になるにつれて回転数は上がるけど、回転効率は悪いんですよ。人間の体的に、真上から投げることはできないので。1時くらいの方がベストなので。僕は1時10分とかなんですよ。1時ぐらいまでに持ってこれたら」
アマチュア時代から、球の回転数や軸、変化量などを数値化する機器「ラプソード」を使っていた。投球の回転の流れをたとえたのが、アナログ時計の短針。真上からスピンをかけることが理想とされるが、頭の上から投げるわけではないので、実際にはできない。1時がベストと学んだ。
ところが、今の森木は1時10分だという。1時から10分間で短針が進む角度は、わずか5度。この日、捕手を立たせたまま「8割の力」で30球を投げた中、改善点をあぶり出したわけだ。
「自分の中でのイメージでは、上からたたきたいので。こういう(ホップするような)ボールを投げたいので。それを実現するために回転効率が大事かなと思った。僕は球の回転効率を一番の重点に思っている」
最速154キロの裏に〝科学〟あり。2軍の安芸キャンプから、5度の違いを詰めていく。
■森木 大智(もりき・だいち) 2003(平成15)年4月17日生まれ、18歳。高知県出身。蓮池小3で高岡第二イーグルスで軟式野球を始める。高知中では3年春夏に全国V。中3夏の四国大会決勝で150キロを計測。高知高では1年春からベンチ入り。1年夏からエースも甲子園出場はなし。22年D1位で阪神入団。最速154キロ、高校通算13発。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。年俸1200万円。背番号「20」
【試合中】◇開始18時15分◇横浜
【阪神】村上 頌樹-坂本 誠志郎
【DeNA】石田 裕太郎-戸柱 恭孝
[本塁打]坂本 誠志郎 1号 (神)
番記者