井上ヘッドを刺激した言葉がある。中日の元監督、落合博満氏がMBSラジオ「ベースボールパーク番外編 落合博満 掛布雅之 THE 野球談議」で「中日でどういう練習をしていたのかは知っているわけでしょ?」と、阪神のキーマンが井上ヘッドだと発言。2004年から8年間で4度のリーグ優勝を達成した名将の極意は猛特訓にあると説いた。2時間を超えるノックで選手たちは酸欠、脱水状態が続出。ハッパをかけられた井上ヘッドは昨季30盗塁でタイトルに輝いた中野を含め「すぐ音をあげて、もうダメですというのはナシ」と指摘した。 佐藤輝は三塁の位置でノックなどを受けた後、酸欠覚悟の練習について「頑張ろうと思います。まずは膝をしっかり完治させていける状態にするのが一番」と口を真一文字に結んだ。オレ流キャンプに耐えられるだけの下地に戻す。もちろん、2年目の飛躍にかける。
阪神・中野(左)が井上ヘッド(右から2人目)にあいさつをする「まだまだいける、ということで尻を叩く、というのを特にあの2人(佐藤輝、中野)にはやりたい」と井上ヘッド。落合氏から背中を押され、タフな虎に変える。(菊地峻太朗)
■落合流の地獄キャンプ 2004年、中日の監督に就任した落合氏は「守りの野球」を掲げると同時に体力強化を図った。沖縄・北谷での春季キャンプでは自らバットを手に井端、荒木、森野、新井(良太、現阪神1軍打撃コーチ)らにノックの嵐。2時間を超えることもあり、選手たちは酸欠状態となった。初日には紅白戦を行い、6勤1休。5年ぶりのリーグ優勝を導いた。