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阪神・矢野監督、CSへ激熱指令 坂本か!梅か!正妻〝3番勝負〟

全体練習に参加した坂本㊨と梅野。CSの正妻をかけたバトルが始まる(撮影・安部光翁)

阪神は2日、6日から始まる巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージへ向け、甲子園で全体練習を行った。矢野燿大監督(52)は、3日からの社会人チームとの練習試合3試合が先発マスクを巡る〝3番勝負〟となることを明言。短期決戦の要を、坂本誠志郎(27)、梅野隆太郎(30)両捕手が高いレベルで奪い合う。

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「勝てる捕手」はどちらか-。最終盤に満を持して出番をつかみ、逆転Vへの望みをつなぎ続けた坂本か。シーズンを通して体を張り、チームを導いてきた梅野か。日本一へと続く戦いの要をどちらとするか、矢野監督はまだ決めていなかった。残す実戦3試合で見定めるのかと問われると、大きくうなずいた。

「もちろん」

再戦のときとともに、決断しなくてはならないときも迫ってきた。前日1日の休日を挟んでナインはまた秋晴れの甲子園に集い、全体練習を行った。もう、ここからはCSファーストステージへと突っ走るだけだ。3日からは社会人チームとの練習試合3連戦が組まれている。首脳陣が見極めたいのは、故障明けの近本や投手陣の状態だけではない。今秋の虎では「正妻」こそが、もっとも勝負を分けそうなポイントだからだ。

坂本か梅野か-。シーズン中盤までは、そんな話題にもならないほど、梅野が快進撃を支えてきた。強肩と堅い守りはもちろん、打撃も勝負強く前半戦の得点圏打率は・385を誇った。間違いなく首位を快走するチームの顔で、堂々たる扇の要だった。そして、侍ジャパンでつかんだ金メダルを引っさげて戻った後半戦は、虎も歓喜へ導くことを期待されたが…。待っていたのは厳しい秋だった。

勝負の9、10月は打率・140と極度の不振に陥り、打率は規定打席到達者で最下位の・225となった。ヤクルトに優勝へのマジックナンバーを一桁「9」に減らされた10月10日の直接対決(神宮)を最後に、先発マスクをかぶることもなくなった。

その後、坂本は定評通りのインサイドワークと意外性のある打撃で、ラスト11戦を6勝2敗3分けに導いた。結果的にはV逸は変わらなくても、2人の歩んだ10月はくっきりと明暗が分かれた。それでも矢野監督は、CS前の最後の実戦からもう一度、2人を競わせる。苦境から立ち上がる梅野、そうはさせないと立ちはだかる坂本、両者の姿をしっかりと見つめたいと願っている。

「誠志郎(坂本)も後半すごくいいものを見せてくれているんで。若いうちは(ポジションを)与えられて出られるってことも出てくるけど、もう、そういうチームの事情ではなくなってきている。リュウ(梅野)もそういう位置にいると思うんで」

梅野が攻守で爆発してくれるのならば、頂点へ駆け上がるための願ってもない推進力となる。すでに短期決戦のようだった最終盤の戦いを支え、最後まで逆転Vへの望みをつないだのは坂本だったが、どちらの選択も指揮官にとっては納得できるものだ。

「悔しさだったり、そういう思いっていうのは、そこにぶつけるしかないと思うし、みんな一緒」

要となる男を見極め、全員の悔しさを結束させて挑む。(長友孝輔)

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