パ・リーグの2、3位対決は3位・楽天がオリックス20回戦(京セラ)に4-3で競り勝ち、2位に1・5ゲーム差と迫った。先発の則本昂大投手(30)が7回⅓を7安打3失点にまとめ、2018年以来、3年ぶりに10勝に到達。球団では田中将大投手(32)を抜き、単独1位となる通算7度目の2桁勝利となった。
格別の白星だった。則本昂が3年ぶりの2桁勝利となる10勝目。敵地でのヒーローインタビューで充実の表情を浮かべた。
「すごくうれしいです。チームが勝って本当に良かった。相手に気持ちで負けないように投げました」
3点リードの八回1死一塁から杉本に特大2ランを喫し、マウンドを安楽に譲った。九回に3番手の宋家豪が招いた1死三塁のピンチは、「チーム全員で抑えてくれると信じていた」とベンチから見守った。
11勝を挙げる宮城との投げ合いで、七回まで1失点。最速156キロの直球が太田のミットを鳴らした。二回までに45球を費やしたものの、今季最多の127球を投げて、要所を締めた。
「野手が打って守って、完投できなかったら中継ぎ陣がそのリード守ってくれる。自分が完投したのは2勝だけ。それ以外の8勝はチームのみんなからもらいました」
新たな球団記録を作った。肩を並べていた尊敬する田中将を抜く、通算7度目の2桁勝利。2019年3月に右肘のクリーニング手術を受け、過去2年は5勝ずつにとどまったが、苦難を乗り越えた。
石井監督は「僕もうれしいです。やはり彼が楽天で長く柱として君臨してほしい」と最敬礼。チームの勝ち頭が、2位浮上へ弾みをつけた。(広岡浩二)