八回に決勝2ランを放った佐野(左端)は敬礼ポーズで、仲間と喜びを分かち合った (セ・リーグ、広島2-4DeNA、12回戦、広島6勝5敗1分、6日、マツダ)主将の一振りで試合を決めた。DeNA・佐野恵太外野手(26)は2―2の八回、右翼席へ文句なしの一発。10試合ぶりの本塁打となる決勝の7号2ランをたたきこんだ。
「すごくいい感触。打った瞬間入ると思った」
前日5日には、監督選抜でオールスター戦出場が決まった。ダイエーなどで活躍した叔父、佐々木誠氏と同じプロ5年目で初の栄誉。値千金の〝御礼弾〟に拳を握った。
昨季は首位打者(打率・328)に輝いたが、今季は試合前の時点で得点圏打率・250(昨季は・315)、27打点。勝負強さに課題を残し「本当に情けない。いいところで全く打てず、周りに助けてもらってばかりだった」とチーム低迷の責任を負っていた。
8回、2点本塁打を放つDeNA・佐野恵太=マツダスタジアム(撮影・門井聡)この日は終盤の好機で殊勲打を放ち、打率を・321に上げてリーグ2位に浮上。「これからは今日みたいにチームを助けられる打撃をしたい」と巻き返しを誓った。
今季初の5連勝を飾った6月末。連勝中は同じ人が務める試合前の声出し担当が佐野だった。「後半戦で巻き返すとか言っていられるゲーム差じゃない。それまでに、どれだけ勝利を積み重ねられるかが大事」と呼び掛けたが、既に思いが一致していることを全員の目を見て確信したという。
3、4月で借金15と大不振だったチームは着実に上昇を見せており、前半戦最後の9連戦を白星発進。「もっともっと上の順位を追いかけていく。このまま連勝していきたい」と佐野。ムードメーカーが元気を取り戻せば、DeNAはさらに波に乗る。(浜浦日向)
★佐野も小鼓お気に入り
佐野は適時打などを放った際、小鼓をたたくポーズを披露する。球団最高に並ぶ3位に躍進した今季のセ・パ交流戦で応援隊長を務めたお笑いコンビ、すゑひろがりずのネタがモチーフで「(球場に)来ていただいて、そこからいい戦いができている。その勢いを持っていけるように」。ちなみに、すゑひろがりずのツッコミ担当・南條庄助は本紙でアルバイトをしていた経歴がある。