試合前練習でコーチ陣と談笑する大野雄(右)。来季も竜のエースだ(撮影・榎本雅弘) 今年7月に国内フリーエージェント(FA)権を取得した中日・大野雄大投手(32)が11日、権利を行使せず、残留する意向を遠征先のマツダスタジアムで明かした。球団とは年俸3億円超の3年契約で大筋合意したとみられる。左腕は「ドラゴンズで優勝したい」と話し、来季、10年ぶりとなるリーグ優勝を目指す。また、1・82で最優秀防御率のタイトルを2年連続で受賞した。
腕を振るたびにドラゴンズへの愛が深まっていた。大野雄は来季も竜に残る。男気たっぷりの左腕が来季に目指すのは、2011年以来10年ぶりとなるリーグ優勝だ。
「(残留の決め手は)ドラゴンズで優勝したいということです。今年はAクラスという形になって、来年に間違いなくつながると思った。さらに、そこをハッキリと目指せるという手応えが、今年はできました」
昨オフに単年契約を結び、今年7月31日にFA権を取得した。10完投6完封のフル回転で5年ぶりの2桁勝利となる11勝をマークすれば、45イニング連続無失点の球団新記録も樹立するなどして、12年以来8年ぶりのAクラス入りに大貢献。阪神などが獲得調査を進め、FA市場に出れば争奪戦が繰り広げられるのは必至だったが、球団とは年俸3億円超の3年契約で大筋合意したとみられる。
今季の貢献度を再認識させるように、1・82で最優秀防御率のタイトルを受賞。今季最終戦は1・91の2位で追ってきていた広島・森下が登板せず、左腕もリリーフ待機で終了し、逃げ切った。2リーグ制後、セ・リーグでの2年連続防御率キングは巨人・菅野(16~18年)以来7人目で、球団では初の快挙だ。「野手のみなさんが本当によく守ってくれたからだと心から思っています。来年もどん欲に狙っていきたい」。バックの仲間も袖を通すユニホームも今年とは何も変わらない。
「(大学時代の)最後のリーグ戦で1試合、1球も投げられていないまま迎えたドラフトで1位指名していただいて、その恩というのはまだ返せていない。チームを勝利に導くことが答え。勝利、すなわち優勝。それに導くことが恩返しだと思うので、そこを目指したい」
来季こそV、そして日本一奪回あるのみ。「中日・大野雄大」はこれまで以上に太く、頼れる柱として、チームをけん引する。(須藤佳裕)