名古屋に敗れ、肩を落とす槙野(右端)ら浦和イレブン=埼玉スタジアム 【No Ball、No Life】Jリーグの規定によれば、指笛やブーイングは禁止されている。だが、10月4日の浦和-名古屋戦(埼玉)で、これが確認された。浦和はホームで4試合連続無得点で敗戦。埼玉スタジアムで、なかなか得点ができずにもがいている。
「ホームでゼロが続いて、本当に申し訳ない。心苦しい思いをさせてしまっている…」
0-1で敗れた後、大槻毅監督(47)はフラストレーションがたまったサポーターを思いやった。本来、ホームではファンの後押しもあって、アウェーよりゴールを決める可能性が高くなるはず。しかも、コロナ禍の影響で現在はアウェー席がなく、ホームでは完全ホームで試合ができる。そんな中で見せられた悪夢に、サポーターの我慢も限界に達したのだろうか。
今季の浦和は総得点が26。そのうちホームでは8点、アウェーで18点。アウェーではホームの2倍以上のゴールを決めている。リーグ戦勝敗は9勝3分9敗。そのうちホームでは3勝3分6敗、アウェーでは6勝0分3敗…。まさに外弁慶になっている。
ホームの利を生かしきれていないわけだが、4日の名古屋戦ではよくなる兆しも見えている。攻めども攻めどもゴールは決められなかったが、相手ゴール前までボールを運んだ回数は多かった。
この試合に先発出場したMFマルティノス(29)は「負けたが内容はよかった。こういう試合を続ければ、そのうちチームは連勝するはずだ」とキッパリ。そしてDF槙野智章(33)は「失点のところは改善しないといけないが、ゴールに向かうまでのアイデアは上向いている。まだまだ死んでいないというところを見せないといけない」と前を向く。
今季、埼玉スタジアムでは残り5試合。槙野が言うように徐々に攻撃が改善され、チーム全体の歯車がかみ合ってくればゴールは期待できる。浦和の戦いに注目したい。(宇賀神隆)