サンスポ

阪神・ボーア、応えた一時勝ち越し打 2タイムリー含む猛打賞

三回、一時勝ち越しとなる2打席連続のタイムリーを放つボーア。状態が上がってきた!(撮影・門井聡)

 (セ・リーグ、阪神7-6広島、17回戦、阪神10勝5敗2分、13日、甲子園)乾いた打球音を3度、甲子園に響かせた。ボーアが2本の適時打を含む3安打の大暴れ。しばらく鳴りを潜めていた大砲助っ人が、ようやく目覚めの予感だ。

 「これも野球の1つ。打てなかった日が続けばファンの人もガックリして。次の試合のために準備して、その試合打てるのも1つの野球のおもしろさ」

 まずは一回だ。藤浪が3点を先制されたが、1点を返してなお2死一、二塁から薮田のツーシームをとらえた。一、二塁間を破る適時打。3試合ぶりの安打が、6試合ぶりの打点となる反撃のタイムリーに。「自分もランナーをかえしたいと思っていた。仕事ができてよかったよ」。これで勢いに乗った。

 三回は同点に追いつき、大山の犠打でさらに1死二、三塁。左腕・高橋樹のスライダーを鋭い打球で中前へはじき返して2打席連続、一時勝ち越しとなる適時打だ。

 「みんなが良い仕事をしている。接戦の展開で得点が欲しい場面だったから、打つことができてよかった」

 五回も2死から中前打を放ち、3打席連続安打で8日のDeNA戦(横浜)以来、5度目の猛打賞。6-6の七回1死二、三塁でも二塁・菊池涼の好守に阻まれたものの鋭いライナーを放ち、手応え十分の打撃で、勝利に大きく貢献した。


 最近は、自身が開幕時に務めた4番に座るサンズの活躍が目立ち、影を潜めがちだった。8月26日の中日戦(甲子園)で2本塁打して以降、前日までの15試合で0本塁打1打点。なんとか復調のきっかけをつかもうと必死だった。前の日の映像を見て感じた細かな変化について、試合前練習で井上打撃コーチと話し合った。意見を求め、時には身ぶり手ぶりを交えながら指導を受ける場面もあった。

 「ゲーム前の単純な会話」と説明したが、そういった準備を積み重ねてきたからこそ、結果となって表れた。矢野監督も「ボーアにも猛打賞が出ましたし。ちょっとずつ、いい形の攻撃ができたのでよかった」とうなずいた。

 「ボールをしっかり捉え始めているかなと思う。強い打球も打つことができているし、このままやっていきたい」とボーア。確かな手応えとともに東上する。そして6試合22打数0安打と屈辱にまみれている東京ドームで、完全覚醒する。(菊地峻太朗)

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.