今季を終え、ファンにあいさつする筒香(右)。ついに夢のメジャー挑戦へ動く(撮影・長尾みなみ) (セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦、DeNA1-2阪神、阪神2勝1敗、7日、横浜)DeNA・筒香嘉智外野手(27)が、今オフにポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが7日、分かった。球団側も容認し、筒香はすでに有力エージェント会社「ワッサーマン」と契約したことも判明した。チームはこの日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで阪神に1-2で敗れて敗退。2年ぶり3度目のファイナルステージ進出を逃し、今季の全日程を終えた。昨オフにメジャーへの憧れを初めて公言したスラッガーが、夢を追う。
激しい雨が降る横浜の夜空を、筒香は悔しそうに見つめた。本拠地で迎えた終戦。「来年頼むぞ!!」の声も聞こえる中、険しい表情でロッカールームへと引き揚げた。その胸の内は固まっていた。夢のメジャー挑戦へ動く。
「筒香嘉智選手のポスティングをすることが球団として決定したので、ご報告させていただきます。主将で中心選手。球団として戦力としては非常に痛手ですが、小さい頃からの夢であるメジャーリーグに挑戦したいという気持ちを、かなえてあげたいということで決定に至りました」
試合後に三原一晃球団代表が記者会見し、筒香がこのオフにポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦することを容認したと明かした。ポスティングでの米球界移籍なら球団初となる。
筒香は昨年11月30日、契約更改後の会見の席で、将来的なメジャーでのプレーを球団に希望したことを明かしていた。海外フリーエージェント(FA)権の取得は早くても2021年シーズン。当時は挑戦時期などには言及していなかった。
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