旅行会社大手エイチ・アイ・エス(HIS)が28日、同社が企画した米ハワイでの挙式やツアーについて、式場の建設工事の遅れで急遽(きゅうきょ)中止したと明らかにした。今年9月から来年9月までの予約客、計260組が被害を受けた。HISは返金に加え、見舞金を支払うなどの対応を取ったが、煩雑な準備が必要な海外挙式をドタキャンされた利用者の間には怒りの声が渦巻いている。
憧れの「ハワイ挙式」を間近に控えていた人たちが、思わぬ被害にあっていた。HISが中止したのは、オアフ島東海岸にオープン予定だった式場での挙式プランとツアー。9月1日の開業を予定し、昨年12月から販売を開始した。
式場の運営会社はホームページで「2018年近日グランドオープン」「祭壇の奥にはエメラルドグリーンの海が180度広がり、ハワイの自然と調和したアロハナチュラルな内観が魅力のチャペル」とPR。HISでは来年9月分まで260組の予約を受けていた。
ところが8月15日、運営会社から、悪天候などを理由に開業が間に合わないと連絡があった。HISは260組に代金の払い戻しと、見舞金(金額非公表)を支払って対応。サンケイスポーツの取材に「8割近くの方は、ハワイの別の式場での代替プランを承諾してくださった」と説明した。
しかし、一部の予約客の怒りは続いているようだ。運営会社のSNSには「悲しみと怒りしかありません」「本当に不信感でいっぱい」など、抗議の書き込みが殺到。振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」が今年の成人式で起こした事件になぞらえ「一生に一度のこと。ハレノヒと大差ない」と指摘する投稿もあった。
HISは「オープン予定に間に合わないことは、最後まで分からなかった」と釈明。「お客さまお一人お一人に向き合い、できる限りの真摯(しんし)な対応をしている。『はれのひ』とは違います」と主張している。