演技力を試される2人芝居だが、美村は「楽しいが99、怖いが1」とまるで遠足前日の子供のよう。「舞台は全身で表現できる。お客さんの反応を材料として使いながら演じられるのは、ぜいたく」と充実した表情を浮かべるが、最初から女優になりたかったわけではない。
高校時代にカットモデルのアルバイトをしたことがきっかけで現芸能事務所入り。当初はテレビに出ない約束だったが、卒業後の進路に迷う中、CMの仕事が決まり、演技レッスンへ通うことになった。
「へえ、こんな風にお芝居ってやるんだあと、ただ楽しんでいた」とはからずも芝居の虜に。その後、2003年にフジテレビ系月9ドラマ「ビギナー」のオーディションを受け、見事1万人の中から主役を射止めた。
ムーミンのキャラクター、ミムラ姉さんにちなんでつけた「ミムラ」という珍しい芸名も手伝い、04年のフジテレビ系ドラマ「めだか」や05年の映画「着信アリ2」など続けざまに主演を張った。女優として順調過ぎるスタートを切ったが、それゆえにジレンマが襲った。「下積みも実力もないへたくそな役者が主役をやっていいのかと。申し訳なさ過ぎて、どんどん苦しくなっていった。でも、かたや芝居はどんどん好きになる。反比例していた」と振り返る。