(セ・リーグ、巨人0-4ヤクルト、20回戦、巨人12勝8敗、9日、東京D)ヤクルトは9日、巨人20回戦(東京ドーム)に4-0で快勝した。先発の小川泰弘投手(27)が、7回4安打無失点の力投で8勝目(7敗目)。2年ぶり3度目の2桁勝利に一歩近づいた。敗れた巨人は、優勝の可能性が完全に消滅した。
敵地で小川が力投した。7回4安打無失点。三塁を踏ませない好投で今季8勝目、これまで0勝3敗だった東京ドームでの初勝利を手にした。
「絶対に勝つという気持ちを前面に出して臨みました。ピンチでも逃げずに投げられた。(山田の先制弾は)勇気の出る一発。試合前も『頑張ろう』と声をかけ合っていました」
プロ5年目。4年連続の開幕投手を逃したが、そこに「一本立ちしてほしい」という首脳陣の狙いがあった。6月に左内腹斜筋を肉離れ。同30日の1軍復帰後は中継ぎ、抑えを務めたものの、調整不足もあって2戦連続で失点。しかし、再び先発として安定した投球を見せている。
4年ぶり2度目の出場となった7月の球宴で、今後への大きなヒントを得た。今季15勝を挙げる巨人のエース、菅野に「先発のときにどういうことを大事にされていますか」と質問。すると「出し切らないこと」と意外な答えが返ってきた。
以前は常に全力投球だった小川だが「出し切らないことで余力があるから、(ギアを)上げるところで上げられる。菅野さんは安定して結果を出されていますし、参考にさせてもらいました」。長いイニングを投げるため終盤に余力を残すという極意を胸に、この日も120球を投げ切った。
2年ぶり3度目の2桁勝利まで、あと「2」。来季に向けて巻き返しを期すチームの中で、小川は「昨年は9月に疲れて調子が出なかった。絶対に10勝するという気持ちでやっていきたい」と誓った。 (吉村大佑)