公式戦初登板となった神宮のマウンドは「一生の師匠」と心酔する石井一久氏がヤクルト時代、エースとして君臨した場所だ。「小さい頃、石井さんをテレビ中継で見ていた」と、景色は少年時代から見慣れていた。プロ入り後は2010年から13年の4年間、同じ西武のユニホームを着て背中を追いかけた。石井氏の引退翌年の14年からは背番号16を継承。かつての先輩のように、信頼を集めるようになった。
「エースとして、柱として、負けられないという気持ちで投げていると思う。これ以上ない勝ち方ですね」
辻監督もほほ笑んだ。パ・リーグでただ一人、防御率1点台(1・38)をキープする左腕の存在感は、さらに大きくなった。 (佐藤春佳)