一発出れば逆転サヨナラ。2点を追う九回二死一、三塁。糸井のバットは増井の151キロ直球に空を切った。4万5572人を詰め込んだ甲子園をため息が包んだ。
「うーん、まあ…」
金本監督は苦笑いを浮かべて首を振ると「ちょっとまた調子を落としているのかな。そんなに(悪く)はみえないけど。やはりプレッシャーなのかなと思います」と、人一倍の責任感と周囲の期待が重圧となったのでは…と分析した。
福留に今季4度目の休養日を与え、打線を大きく組み替えた。その目玉が4番・糸井。これまで3番を任せていたが、中谷や原口と比較して、オリックス時代の2014年8月13日の西武戦(西武ドーム)以来となる打順を任せた。しかし…。
全5打席のうち走者ありが4度。得点圏に走者を置いた五回二死三塁、七回二死一、三塁、そして九回とすべて三振に倒れた。これで2試合&9打席連続無安打。糸井は「僕が打っていれば…ですね」と短い言葉に悔しさを詰め込んだ。
片岡打撃コーチは「きょうのメンバーでは(4番は)糸井。チャンスで回ってくるからね。きょう打てなかったから、どうこうではない」と変わらぬ信頼を口にした。