潮を含んだ風が肌にまとわりつく。貧打のロッテという前評判はどこにいったんだ。これが交流戦の怖さ。幕張ならではのドラマだ。殴り、殴られ、また殴り返した。交流戦球団史上最多の15得点でKO勝ち。金本監督は「風もあったしね」と控えめながら、まな弟子たちをたたえた。
「(先発が実績のある)石川ですから。だんだん調子を上げてきている投手かなと思っていたし、よく打ってくれました」
中盤までパの最下位ロッテにてこずったが、打つ手がことごとく当たった。1点差の四回には一死三塁から梅野にスクイズを指示。今季初の成功で同点に追いつくと昇格即スタメンで起用した広陵高の後輩が大暴れだ。10-7の六回二死満塁、「8番・中堅」で今季初先発の俊介が右腕・高野のフォークを鋭く振り抜き、三塁線を破った。
「結果を出したいだけで、全力でやりました」
二塁から鼻骨骨折の鳥谷もゆっくりと生還。リードを5点とした。四回には左中間二塁打、五回一死満塁でも左翼線に2点二塁打を放ち、3二塁打で自身初となる1試合4打点。4年ぶり自身6度目の猛打賞だ。2軍で打率・314と好調だった背番号68を起用した金本監督は「俊介といえば今まで人がいないときにスタメンだったりしたんですが」と笑いながら「パッと使って結果を出せるというのは成長したのかな」と目を細めた。