阪神新人合同トレ(15日、鳴尾浜)阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22)=富士大=が15日、寒波が襲った鳴尾浜球場で新人合同自主トレに参加。極寒の岩手で大学の4年間を過ごした鉄腕らしく小雪を蹴散らし、インターバル走では前方からスタートした2人を抜き去る快走を見せた。17日からの次クールではブルペン入りも視野。寒さも吹っ飛ぶアツいアピールを続ける。
チラつく小雪を肩で切り、グングン駆けた。今季最強の寒波も、雪国・岩手で鍛え上げられたD2位・小野にはどこ吹く風だ。極寒のなか行われたインターバル走。音を上げそうになる他の新人をゴボウ抜きした。
「久しぶりにこんな寒さを経験したので、環境に応じて2日間しっかりとやりました。大学4年間で慣れているので、そこまで寒いということは感じなかったですね」
クールな口ぶりに余裕がにじんだ。新人合同自主トレの第2クール最終日となったこの日は、当初は恒例の3000メートル走が行われる予定だったが、厳しい寒さも考慮されインターバル走になった。気象庁の観測地点がある神戸市の最高気温は4・9度で、前日より1・4度低く、最も寒い時期を下回っていた。
体調を崩すルーキーも出たが、小野はピンピンしていた。キャッチボール、ゴロ捕などのメニューも軽快にこなすと、グラウンドを目一杯に使った300メートル超の周回で行われた10分間のインターバル走(15秒ダッシュ→45秒ジョグを繰り返す)では前方でスタートしたD5位・糸原健斗内野手(JX-ENEOS)ら2人を抜き去った。岩手・花巻市の富士大で「この時期は、室内練習場を1日最低3キロは走っていました」という、北国育ちの健脚を見せつけた。
最速152キロのキレあるボールを投げ込む右腕だが、1メートル85の長身に体重76キロとまだ線が細い。体作りを優先して、2月1日からの春季キャンプは安芸(2軍)でのスタートが濃厚だが、この寒さのなか見せた強さは頼もしい。17日の第3クール中には、ブルペンで捕手を立たせた投球も解禁する予定だ。
「力まず、いつも通りのピッチングができればアピールできるんじゃないかなと思います。フォームのバランスというのは意識して、球の回転というのも意識してやっていきます」
厳しい冬を制する虎の冬将軍は、春に羽ばたこうと着々と準備を進めている。(長友孝輔)
★最高気温でもマイナス1度
福岡県出身の小野だが、富士大学での4年間は岩手・花巻市で過ごした。内陸部にあるため冬場は冷え込み、1月は最低気温はマイナス6〜7度、最高気温でもマイナス1度程度にしかならない。雪も降り積もるため、大学時代は「室内でランニングをしていた」と言う。この日の鳴尾浜は時折、雪が降ったものの最高気温4・9度。まだ温かい方だった!?