サンスポ

鹿島、大逆転年間王者!金崎の奇跡2発で7年ぶり8度目歓喜

後半、勝ち越しのPKを決めた金崎は、雄たけびを上げた
前半40分、金崎の同点ゴール
鹿島・年度別成績
歴代のJリーグチャンピオンシップ
Jリーグ・年度別優勝チーム
前半、ボールをコントロールする鹿島・小笠原=埼玉スタジアム(撮影・中井誠)
観戦に訪れる日本代表・ハリルホジッチ監督=埼玉スタジアム(撮影・蔵賢斗)
MVPを獲得した金崎(中央)は主将の小笠原(右隣)から手荒い祝福?を受ける (撮影・大橋純人)
ヘディングで同点ゴールを決める鹿島・金崎夢生(左から2人目)
勝ち越しのPKを決め、喜ぶ鹿島・金崎夢生(右)
第2戦で2得点をあげMVPを獲得した鹿島・金崎(33)は主将の小笠原(40)から手洗い祝福を受ける=埼玉スタジアム(撮影・大橋純人)
後半、勝ち越しのPKを決め喜ぶ鹿島・金崎(右)。左は鈴木=埼玉スタジアム(撮影・大橋純人)
後半、勝ち越しのPKを決める鹿島・金崎=埼玉スタジアム(撮影・大橋純人)
前半、同点ゴールを決めガッツポーズする鹿島・金崎=埼玉スタジアム(撮影・中井誠)
年間優勝を果たした鹿島アントラーズ。主将・小笠原がシャーレを掲げる=埼玉スタジアム(撮影・蔵賢斗)

 明治安田チャンピオンシップ決勝第2戦(3日、浦和1-2鹿島、埼玉)ホームアンドアウェー方式によりJ1年間王者を決める決勝第2戦が行われ、鹿島(年間勝ち点3位、第1ステージ優勝)が、浦和(同1位、第2ステージ優勝)を破り7年ぶり、リーグ最多の8度目の優勝を果たした。第1戦で敗れた鹿島はFW金崎夢生(27)の2ゴールで2-1と勝利。通算1勝1敗、2戦合計2-2と並んだがアウェーゴール数で上回る劇的な逆転で、年間王座を手にした。


 優勝シャーレ(皿)を掲げる歓喜の瞬間。金崎は満面の笑みを浮かべ、その瞬間をかみしめた。

 「本当にうれしい。家族や、支えてくれた親友に感謝したい」

 苦しい立ち上がりだった。浦和に攻め込まれ、前半7分に元鹿島のFW興梠の得点を許し、アウェーに訪れた約3000人のサポーターからため息が漏れた。しかし、あきらめなかった。

 第1戦(11月29日●0-1)で左足首を捻挫し万全の状態ではなかったが、前半40分の同点弾が、チームを奮起させた。MF遠藤の右クロスに合わせたダイビングヘッド。体を投げ出した執念の一撃だった。

 後半34分には途中出場のFW鈴木が速攻からDFの反則を誘いPKを得た。金崎は自分が獲得したPKを蹴ろうとした鈴木の顔をにらみつけるように言った。「頼むから俺に蹴らせてくれ」-。7歳下の後輩が気押された気迫で、ゴール左隅に突き刺した。

 「鈴木から(PKを)奪えたのが一番気持ちよかった」

 自身にとってもチームにとっても大きな出来事があった。8月20日の第2ステージ湘南戦。後半25分で途中交代を命じられ激高した。次戦で石井監督は休養。チームは空中分解寸前に追い込まれ、金崎は招集確実だった日本代表から外された。


 選手たちがもがき始めた。「夢生君(金崎)を王様にしてはいけない。鹿島はそういうチームではない」(DF昌子)。どこか選手間の衝突を避けていた空気が変わり、戦う集団として強さを取り戻していた。金崎も石井監督に謝罪。恩返しとばかりにゴールを奪い続けた。

 第2ステージで優勝を逃し、年間王座も逸すれば戦犯といわれてもおかしくなかったエースは最優秀選手(MVP)に輝いた。

 「いろいろあった1年だったけど、いい形で終われて最高です」

 鹿島が手にした国内三大タイトル(リーグ、天皇杯、ルヴァン杯)は合計18に達した。8日にはクラブW杯1回戦でオークランド(ニュージーランド)と対戦。あきらめなければ夢は生き続ける。自身の「夢生」という名を体現した男は、世界の舞台で夢を追う。(一色伸裕)

「絶対に決めてくれるあの人(金崎)だから譲った」

「1回で得点を取った。かなり運動量があっていい」


★金崎の握手拒否VTR

 ホーム開催となったJ1第2ステージ湘南戦(8月20日)で、後半25分にFW金崎がブラジル人MFファブリシオと途中交代で退いた。石井監督はピッチサイドで出迎え、握手をしようと手を差し伸べたが、金崎が手を振り払い拒否。その後もベンチでペットボトルを蹴り飛ばし、大声で不満を口にするなど興奮し、スタッフが制止する事態となった。

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