野手の休日返上トレといえば、体を動かして、マシン相手に打撃練習して…が定番。しかし、この日の江越は違った。
「スライダー、お願いします!」
安芸ドームに必死な声が響く。先輩左腕に遠慮無しに注文する23歳の姿から、必死さがビシバシが伝わってきた。「今やっていること、取り組んでいることを継続して、やっていくつもりです。忘れないように」-。
キャンプ休日の午前10時半頃。安芸ドームに現れると、バットを手にケージに向かった。13日のLG戦に登板する28歳の左腕・山本が、ブルペン投球の代わりに打撃投手をしたいと聞くと、すぐさま名乗りでた。
休日返上では異例の実戦的打撃練習。自ら考えて次々球種を要望した。対峙した山本も「OK、真っすぐ」「スライダーね」と対応。熱のこもった対決は、約15分間。江越は計73スイング、貴重な時間を無駄にしまいとバットを振り続けた。
「(糸井さんが阪神に)来るものだと思っているので。自分のやるべきことを、しっかりやっていきたい」