阪神のラファエル・ドリス投手(28)が、1日のDeNA戦(甲子園)でうれしい来日初勝利を挙げた。投げては150キロ台中盤の速球をどんどんと投げ込み、しゃべっては「ムチョ、イイネ!」など日本語をグングン吸収する、絵に描いたような陽気なドミニカンだ。日本球界で順調なスタートを切ったそんなドリスが、最近ハマっているワードがある。
「ゴーニーニー! ゴーニーニー!」
突然こう叫ぶことが、よくある。周囲への取材を進めるとどうやら、偶然見ていたテレビで流れた通信販売のコマーシャルで、電話番号案内の「××××-522-522」というその音が、耳にこびりついてしまったというのだ。気分がいいときなどは、特によく「ゴーニーニー!」が飛び出す。こんな言葉も知っているぞとでも言いたげに、得意げにしゃべってくれる。
もう1つのお気に入りワードは「アノー!」だ。こちらは、日本人選手がインタビューされる姿などを見ていて、必ず最初に「あの…」と切り出すしゃべり方のマネらしい。育ってきた国が違えば、気になる音も違うのだろう。かなりツボに入ったようで、最近はゲラゲラと笑いながら「アノー! アノー!」と連発している。
言葉以外にも、日本へ順応しようという熱い気持ちを見せており、食事会場では懸命に箸を使って食事をし、その上達具合はかなりのものだという。守護神で同じドミニカ共和国出身のマテオが苦しんでいるかたわらで、麺類も上手にすする。
開幕は2軍で迎えたが、チームの救援陣立て直しとともに救世主のように現れ、ここまで7試合で1勝0敗、2ホールド、防御率2・45だ。スポンジのように日本の文化を吸収しながら、チームを勝利へ導いていく。(長友孝輔)