2016.10.19 14:33

IOC・バッハ会長が“アベマリオ”を高く評価 組織委を激励訪問

IOC・バッハ会長が“アベマリオ”を高く評価 組織委を激励訪問

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は19日、東京・虎ノ門の東京五輪・パラリンピック組織委員会を訪問し、約250人の職員を前にあいさつ。順調な準備状況をたたえるとともに、開催までの4年間のさらなる努力を求めて激励した。

 関係者によるとバッハ会長は、「順調に準備が進められていることを高く評価する」と話した。一方で「これから先を見つめなければならない。職員は苦労することが多いだろうが、五輪チャンピオンならどう考えるかと考えてほしい。チャンピオンなら自国の大会へ向けて4年間をどう過ごすか、どう取り組むかを考えるだろう」と、一層の努力を求めた。

 リオデジャネイロ五輪閉会式で、安倍晋三首相がスーパーマリオの扮装(ふんそう)で登場した東京五輪のプレゼンテーションについて、「森(喜朗・組織委員会)会長から『秘密を暴露したい』として(内容の)説明を受け、私は驚いた。その驚きは世界に共有された。あのショーは驚きの部分に加え、日本が近代的で革新的な部分に富んだ国であり、2020年の開催が何を意味するのかを世界に示したことで成功した」と高く評価した。

 森会長は「墓場まで持っていく秘密をばらされた」としつつ、「ブラジルには苦労を重ねた日系人が多い。そうした人たちのために、『東京2020へ、日本に来てください』と“アベマリオ”が自ら発信するのが重要だと考えた」と明かしたという。

 バッハ会長はその後、IOC副会長で大会の準備状況を監督する調整委員会のジョン・コーツ委員長や組織委の武藤敏郎事務総長と、前日の小池百合子都知事との会談で合意した4者による作業部会の設置に関して話し合った。さらに森会長と報道陣の取材に応じた。

 作業部会で都が主導権を握ろうとしているのではないかとみられることについて聞かれ、「噂や人々が抱く感情についてコメントする立場にない」とくぎを刺しつつも、「あくまで技術的な作業部会であり、政治的なグループではない。いろんな数字を出し、どうすれば最も持続可能かつ実現可能な大会を開けるか話し合う場であり、緊密な協力を保ちながら作業を行う会議だ」と強調した。

 森会長は「一番大事なのは五輪の成功であり、その方向に向かって協力していくことだ」と作業部会設置に肯定的な姿勢を示した。