1回、適時打を放った阪神・糸井=ANAボールパーク浦添(撮影・水島啓輔) (練習試合、ヤクルト3-4阪神、28日、沖縄・浦添)定位置を奪い返す意気込みがにじみ出る。阪神の糸井が28日、沖縄県浦添市で行われたヤクルトとの練習試合で適時打2本。若手と競い合う中、27日の中日戦に続いて快音を響かせた。「先を見据える立場ではない。開幕しているつもりでやっている」と言った表情は気迫に満ちていた。
一回、新人木沢(慶大)の直球を強烈に打ち返す。右前適時打とするとベンチに向かって手を突き上げ、喜んだ。五回には左投げのルーキー山野(東北福祉大)の内寄りの球に詰まりながらも左前適時打。ただ、浸ることなく「集中して行けた」とさらりと言った。
首位打者や盗塁王に輝いたこともある実力者も、膝痛の影響もあって昨季は出場86試合に終わった。近大の後輩で、内外野を守れる大型スラッガー佐藤輝らの加入もあって、起用法は白紙。室内で黙々と打ち込み、実戦にも率先して出場する。矢野監督は「打席に立たせろ、立たせろとアピールしてくる」と貪欲な姿勢に目を細める。
力強い振りは、まだ健在だ。7月には40歳。チーム最年長選手は「自分に勝ちたい」と妥協することなく鍛え、プロ18年目のシーズンに向かう。