守備練習をする阪神・糸井=かりゆしホテルズボールパーク宜野座(撮影・門井聡) 阪神春季キャンプ(25日、宜野座) 阪神・糸井嘉男外野手(39)が志願して特打&特守を行うなど、若手に交じってフルメニューを消化した。昨季はけがに泣かされ、40歳シーズンは外野の定位置をゼロから奪いにいく立場。練習からレギュラー奪取への強い思いをたぎらせ、28日のヤクルトとの練習試合(浦添)では今キャンプ初となる外野守備にもつく予定だ。
■レギュラー奪取へ自ら追い込み「疲れた~」
自らつかみにいくしか定位置奪取の道はない。糸井が志願のフルメニュー参加で自らを追い込んだ。ヘトヘトになりつつも、日焼けした横顔に充実感をにじませた。
「ちょっと………疲れた~。調整とか言ってられない立場なので。アピール? まあ、自分に勝ちたいです」
キャンプも最終クールに突入し、チーム最年長が一気にギアを上げた。その思いを井上ヘッドコーチは「(糸井が)『みんなと一緒にメニューを入れてください』と言ったので」と明かした。
午前中はシートノックなどに参加し、午後のフリー打撃では75スイングで11発の柵越えを披露。さらに、これまでは個別練習を宜野座ドーム内などで行ってきたが、この日は違った。
サブグラウンドで近大の後輩、D1位・佐藤輝や育成の小野寺ら若手外野陣と交互に約30分のノックを受けた。「まさか400球くらい捕るとは思わんかった」と苦笑いしつつ「(切り返しの動きが)できていた。ちょっとみんなと一緒のことやろうと思って」と汗をぬぐった。メイングラウンドに戻っての特打では、107スイングで12発を放り込んだ。
4年契約最終年だった昨季は古傷の右膝の状態も思わしくなく、86試合で打率・268、2本塁打、28打点。虎移籍後最少の出場試合数にとどまり、オフには2億1500万円減の年俸1億8500万円でサイン。矢野監督も「レギュラーじゃないんだから、もう現状は」と猛ハッパをかけている。佐藤輝や高山、まだ来日していないメル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=らと定位置を争う40歳シーズンに向け、覚悟を示した1日だった。
■若手にまじり「ちょっと後悔…ウソです」
「(若手と同じメニューに)ちょっと後悔してる…ウソです!」
超人節で報道陣を笑わせたが、猛練習は体調が万全な証拠。27日の中日戦(北谷)はDHで出場予定だが、28日のヤクルト戦(浦添)は今年初の外野守備につく予定。南国沖縄から逆襲に打って出る。(新里公章)