まさに超人。糸井が五回、復帰から2戦連発の12号を放った(撮影・山田喜貴) (セ・リーグ、DeNA7-11阪神、14回戦、阪神10勝4敗、22日、横浜)超人がグラウンドに立つ以上、もう何をしても驚かない。糸井が前日21日の1軍復帰即の決勝3ランに続き、12号ソロを含む3安打2打点の大活躍。ベースを踏むしぐさにはまだ慎重さが残っても、プレーはハッスルそのものだ。
「チームみんな、一丸となってやっています」
5-1の五回無死。須田の113キロカーブをぐっとこらえ、振り抜いた。打球は弾丸ライナーでベイ党で埋まった右翼席へ。今季初の2試合連続アーチで、DeNAにトドメを刺した。
試合の流れを呼んだのも、糸井だ。一回一死一、二塁。先発・今永の変化球を、右手一本でしぶとく右前に落とした。先制点をもたらすと、なお二死一、三塁の場面。ベンチも虎党も、目を見開いて驚いた。
なんと、一走の糸井が二盗を試みたのだ。6月30日のヤクルト戦(神宮)で死球を受け、右腓骨を骨折してから、わずか22日…。際どいタイミングでアウトになったが、骨折の影響すら感じさせない力強い走りだった。ベンチの金本監督は「…出すわけないやろ、サイン(笑)」と首をかしげたが「そういう気持ちは買いましょ」と熱い気持ちにうなずいた。
三回無死でも右前打で今季5度目の猛打賞。右膝に保護サポーターをつけている以外は、もはやプレーになんの違和感もない。感じさせないのが超人たるゆえん。糸井が復帰してから、チームも2連勝だ。もう、離れない。糸井がいれば、まだまだ虎は、星を取り返していける。(竹村岳)
◎…糸井の2試合連発は今季初。昨年10月1日の巨人戦(東京ドーム)、5日の中日戦(甲子園)以来。昨年は4月2日の広島戦、4、5日のヤクルト戦(京セラ)で3試合連発した
◎…猛打賞(3安打以上)は今季5度目。5月22日のヤクルト戦(倉敷)で3安打して以来