昨年9月10日、東京ドームでリーグ優勝を決めてファンに手を振った緒方監督
広島・緒方監督
昨年11月5日の優勝パレード。緒方監督(左)と松田オーナーは沿道に集まった大勢のファンへ手を振った ギャラリーページで見る 赤ヘル黄金期突入へ、若鯉をビシバシと鍛え上げる。広島・緒方孝市監督(48)が正月早々、春季キャンプでのサバイバルを予告。とにかく、言葉の端々が熱かった。
「2月1日から競争がスタートしている。そこで調整している選手は戦いの場には入れない。それが許されているのはベテランの選手だけ。完全にポジションが決まっている選手はいない」
39歳の新井、37歳の石原以外はレギュラー白紙を強調した。田中、菊池、丸の「タナキクマル」のトリオや神ってるで大ブレークした鈴木ら25年ぶりのリーグ優勝に貢献したV戦士でさえ、レギュラーの保証はない。
「(宮崎の)日南では1、2軍が合同でキャンプをする。球場と宿舎の距離が近いので、入れ替えを新人でも、ベテランでも考えている。いいものをみせてほしい」
今オフは昨季151回2/3イニングを投げ、10勝8敗、防御率3・09の成績を残した黒田が引退。攻撃陣では出場67試合も打率・272、5本塁打、34打点で活躍したルナも退団した。
指揮官は、DeNAをFAの山口、ソフトバンクをFAの森福、日本ハムをFAの陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)を獲得するなど超大型補強を敢行した巨人、オリックスから超人こと糸井を獲得した阪神に警戒心を強めている。
「うちは大きな補強はしていない。今いるメンバーの質を上げていきたいし、上げられると思っている。新しい力が出てこないと、優勝まで苦しい。若い力に期待している」
昨年のクリスマス、48回目の誕生日を迎えた緒方監督が向かった先は出身地・佐賀県の基山町。鳥栖高野球部時代に指導を受け、2013年に他界した平野國隆氏(享年66)の自宅を命日に弔問した。仏壇にそっと手を合わせ、決意を新たにした。
「日本シリーズでは悔しい思いをした。(2017年シーズンは)最後まで笑っていられるようにしたい」
同日、鳥栖市内のホテルで開かれた「優勝祝賀会」にも出席した緒方監督。1979、80年以来のリーグ連覇、84年以来33年ぶりの日本一へ。恩師との約束を胸に新たな歴史を作る。(柏村翔)