辻監督のランニングに同行する花里記者。果たして、来年の春季キャンプまでに体を鍛えられるか… 西武・辻発彦新監督(58)といえば、言わずもがな、西武の黄金時代を築いた名二塁手。秋山、清原、デストラーデのAKD砲ら派手な選手の中で、黙々と仕事をこなす職人のイメージだったが、就任から約1カ月半、いい意味でそのイメージは崩れてきた。
18日に打ち上げた西武の宮崎・南郷秋季キャンプ。そこには就任時に「しっかりコミュニケーションをとっていきたい」と話していた通りの指揮官の姿があった。
ノックバット、あるいはグラブを常に持ち歩き、選手の後ろに張り付いて、気になった点はすぐにアドバイスを送る。トス上げ、トンボ掛けと休む間もなく動き回り、ときにはジョークで場を和ます。明るい雰囲気作りに選手の評判も上々だ。
筆者は滞在中、宿舎から南郷スタジアムまで、連日約5キロの早朝ランを行う辻監督に同行させてもらった。ホテルの敷地を出て、走り出す前に音楽をランダムで選曲するのが毎日のルーティン。「松田聖子きたー」「おっ、きょうは井上陽水」と、「本日の1曲目」におちゃめな反応を見せる。黙々と仕事をこなす職人のイメージは完全に覆された。
記者は10月からプロ野球担当記者になった32歳。現場経験豊富な他紙のベテラン記者のように気の利いた質問はできない。辻監督が何度も口にしている言葉を信じてついていった。「気持ちを出せば、足もついてくる」。毎朝眠い目をこすり、筋肉痛の太ももをさすりながら、最終日に「監督の言葉通り、始めよりも体が楽です!!」と伝えてみた。だが、返ってきたのは「きのうよりもペースを落としているからな!!」と予想外の強烈なツッコミ…。辻監督、すいませんでした! 来年2月の春季キャンプまでに自主トレで鍛え直します!(花里雄太)