優勝を決め、ガッツポーズをとる新井。待ちに待った瞬間だった(撮影・鳥越瑞絵)
優勝を決めて胴上げされる広島・新井=東京ドーム(撮影・今野顕)
黒田と抱き合い涙を見せる広島・新井=東京ドーム(撮影・山田俊介)
祝勝会に臨む広島の(左から)田中、新井、緒方監督、石原=東京都内(撮影・鳥越瑞絵) ギャラリーページで見る (セ・リーグ、巨人4-6広島、22回戦、11勝11敗、10日、東京D)遊撃からのウイニングボールを一塁で受け止めると、背番号「25」が鯉戦士の山に埋もれた。歓喜の輪の中で、黒田に抱きつかれた。その涙に、新井の目にも熱いものがあふれた。緒方監督、黒田に続き、96キロの巨体が少しだけ、宙を舞った。プロ18年目で初めて野球人として最高の幸せを手に入れた瞬間だった。
「夢みたいです。ゲーム差はありましたけど、正直すごくしんどかった。いろんな苦しかったこと、悔しかったこと頭の中を駆け巡って、黒田さん号泣されている姿を見て、僕も号泣してしまいました」
2007年オフ、兄貴分と慕う金本(現阪神監督)を追って阪神へFA移籍。「優勝したい」との一念だったが、腰痛などの度重なる故障で年を追うごとに出場機会が減少。14年オフに自由契約を申し出た。手を挙げてくれたのは、育ててくれた広島だった。年俸は2億円から2000万円となったが、感謝の思いしかなかった。