■7月26日 阪神・藤川球児監督の来季続投方針に変更はない。24日、巨人戦が行われた甲子園球場で秦雅夫オーナー(阪神電鉄会長)が「3年契約を結んだということは、よほどのことがない限り、その間は指揮を任せたということですので…」と発言。3年契約を明言したことで、2027年オフに任期が一旦は切れると示した。
リーグ優勝&日本一→2位の2年間を終えた岡田彰布監督の後を継いで、24年オフに指揮官に就いた。就任1年の昨季は2リーグ制以降最速Vを飾るなど、実績は申し分ない。人材の発掘や育成にも手腕を発揮し、球団史に残る将のひとりだ。コーチ経験のない監督就任を不安視する声があった。私もそうだった。
しかし結果で一蹴した。最近は死球禍で他球団投手陣の制球力向上を求め、「野球界を長く残していけるかが、実は一番問われているところ」とも話した。コミッショナーですら改めて言わないような野球存続を熱望する…こんな〝多弁コーチ〟が配下にいれば、リーダーは困る。藤川監督はやっぱり指揮官の器だ。
来年のちょうど今頃、球宴前の3連戦でオーナーが球場を訪れた際に、チームはどんな状況になっている? 佐藤輝明や才木浩人がメジャー移籍を実現させればチームにとって痛手だが、それでもそれなりに踏ん張って優勝争いをしているだろう。
契約延長を勝ち取るか、契約満了による交代か? そうなれば後任は? 現状の候補者は? 鳥谷敬氏? 思い切って糸井嘉男氏? 藤川監督の意向は尊重されるの? 想像と妄想は尽きない。1年後、何が待っているのか。「神のみぞ知る」と言われるが、監督人事は、神すらも知らない結末がまれにある。(稲見誠)