八回、阪神・大山悠輔への死球で、ベンチから飛び出す藤川球児監督=マツダスタジアム(撮影・中井誠) (セ・リーグ、広島2-4阪神、15回戦、阪神8勝6敗1分、19日、マツダ)阪神が4カード連続勝ち越しで、9連戦を4勝2敗とし、20日からのDeNAとの最終カード(甲子園)に向かう。2ー2の八回2死一、三塁、佐藤輝明内野手(27)が左腕テーラー・ハーン投手(31)から二塁打で挙げた2点が決勝点となった。18日の14回戦でハーンの内角への抜け球に怒りを見せた佐藤が左中間突破の一打で勝利打点を記録した。しかし大山悠輔内野手(31)が左脇腹付近に死球を受け、両軍選手が打席付近に集まり、警告試合となった。連続本塁打を浴びた村上頌樹投手(28)は6回2失点。D1位・立石正広内野手(22)=創価大=が四回の中前打で復帰後初打点をマークし、七回には坂本誠志郎捕手(32)が左翼席へ2号同点ソロを運んだ。七回に登板した工藤泰成投手(24)が2勝目。藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=47勝37敗1分、観衆=3万2236人)。
ーーチームの気迫を感じる勝利
「そうですね。村上と坂本がよく粘ってね。六回投げ切るか、あそこの勝負どころですよね。チームの課題として置いているところで、エースらしく、そのまま帰ってきてくれたところが全てにつながったと思いますね」
ーー八回の攻撃は
「その前かな。遠藤投手から坂本が苦しんでいる中、打ったのが非常に大きいですね。チーム力にも大きく繋がってくるし、まとまりが一気に出たしね。こういうところが選手たちの胆力というか我慢強さというか、チーム力が上がることにつながってきますから。まずはそこですね」
ーーその流れの中で佐藤が決めた
「全てじゃないですかね。中野のコンディションがあるなかでディフェンスもそうだし、走塁も。本当に紙一重のギリギリのプレーがつながってきて、苦しいゲームが取れたりするので、結束力をここで発揮できたと思いますね」
ーー立石が反撃のタイムリー
「まあ素晴らしい一本だと思うし、一緒にプレーしている、ラインアップに並んでいる選手たち、ベンチ入りしているメンバーたちの気迫に押されてスタメンで出る一本のヒットから、大事なところとか、球際の強さとか見て学べるところは体感してるんじゃないかなと思いますね」
ーー結束力が高まるような1勝
「今日のゲームはそうですね。自分の中ではベストゲームかなというように思いますけどね」
ーー大山の死球後は両軍が飛び出す流れに
「そうですね。確かに両チーム、デッドボールも多かったけれど、本当のことを言えばね、野球界をいかに長く残していけるかが実は今一番問われてるところがありまして。戦いはするんだけど、新井監督もそうだし、広島のコーチの方々も僕らも選手としてやってきましたから、本当の気持ちは野球界をこれから先に残していきたいのが一番強いですから、グラウンド上では戦いはしますけれど、本当に一番やらなければいけないのは野球を残していくこと。そういう時期に来てますからね」
(さらに続けて)
「グラウンド上では熱いけれども、グラウンドを離れれば、新たに、前向きに進むのが野球の素晴らしさだと思うので、カープとタイガースもまた明日行こう、前向いて戦っていかなきゃいけないし、もちろんゲーム中は争うことはあると思います。でも今日みたいになった時に大山がね、運よくと言いますか、彼の普段の、日頃の行いかもしれないけれど、強い体のおかげで明日ゲームに向かうことができそうですからね。野球界の大きなニュースにはなるかもしれないけれども、本音は野球を、プロ野球、アマチュアの野球も残していくのが一番の重責ですから。また12球団含めて、野球界を伸ばせるように頑張りたいと思います」
ーー佐藤は18日の1球があったが踏み込んで打てたのは4番らしさを感じた
「現役選手は常にそういう気持ちじゃなければね。それは坂本にも言えますね。あそこで強振できるんですから。あれは開き直らないといけないし、最後の九回のディフェンスの部分でも攻めた球が多かったですからね。そのあたりも踏まえて攻め込んでいくということはできていましたからね。明日いいゲームしましょう」