サヨナラの3点本塁打を放った巨人・坂本勇人(撮影・萩原悠久人) (セ・リーグ、巨人4x-1中日、15回戦、巨人8勝7敗、17日、東京D)いいときに解説できた。ニッポン放送ショウアップナイター60周年記念ナイター。役者が本領を発揮したからね。
坂本のサヨナラ弾は九回2死一、二塁。シングルヒットでOKという場面で、カウント2-0から甘い球に鋭く反応してホームランとは。打線が苦しい中、価値のある、素晴らしい一撃。番組への〝祝砲〟だったかな。
大野雄大も取り上げたい。六回に先頭打者で投前にセーフティーバント。アウトにはなったけど、何としてでも勝とうとするピッチャーの魂は、打線への強烈なハッパとなり、相手バッテリーへの圧力になった。岡林がチーム初安打を放ち、死球、四球、押し出し四球で同点だもの。
それだけに、大野の6回限りでの交代は早い。リリーフが手詰まりとなり、坂本の一撃を招いたともいえる。それが野球というスポーツの流れであることは、何年経っても変わらないはずだよ。
それにしても、思い起こせば1981年。「ベンチがアホ」とやって阪神のユニホームを8月に脱ぎ、路頭に迷ったとき、ニッポン放送の深沢弘アナウンサー(故人)に「解説をやらないか」と誘っていただき、82年からマイクの前に座った。今年で解説・評論業45年目。ありがたいし、幸せなことだと、つくづく思ったね。(サンケイスポーツ専属評論家)