室内練習場でキャッチボールする石井大智=尼崎市・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎((撮影・榎本雅弘) 「左アキレス腱の断裂」からの復帰に向けてリハビリを行っている阪神・石井大智投手(28)が1日、2軍本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」の室内練習場で本格的にキャッチボールを再開した。最長30メートルの距離でトレーナー相手に約50球。その後、取材に応じた石井の一問一答は以下の通り。
ーーキャッチボールは初めて
「いや、軽くはずっとやっていたので。別に今始まったわけではないですけど。本格的にっていうのは今日が初めてですね」
ーー実際に投げてみての感触
「まだ過度に体重はかけられないんですけど、今日ぐらいのキャッチボールだったら全然何も感じないですし、トレーナーとドクターからもやっていいっていう指示が出てるので、そのプログラムに従ってるって感じです」
ーーこの時期にこれだけ投げられる状態まで持ってこれた今の心境としては
「順調なんじゃないですかね。はい」
ーープランより早い
「いや、全然。もう通常通りですし、こっから遅くなったりっていうのは全然あり得ることなんで。しっかりリハビリしたいなっていう感じです」
ーー今日は距離と球数をあらかじめ決めてって感じ
「いや、距離だけです。30メートル」
ーーどれくらいのタイミングで固定具が外れて歩けるように
「前回取材受けた時は多分ギプスだったと思うんですけど、ギプスから装具に変わって、それで1カ月ぐらい歩いてっていう感じですね。4月上旬ぐらいに(装具が)取れて、そこから最初はちょっと歩容が良くなくて。まだ外も歩けない状態でしたけど、だんだん歩き方が良くなってきたんで、一昨日ぐらいから外で歩いてるっていう感じです」
ーー普段の生活への支障は
「いや、めっちゃストレスでした」
ーー筋肉量の左右差は
「すごくありますけど、最初はほんとにおじいちゃんみたいな足だったんですけど、今は表現はちょっと難しいですけど女性ぐらいの足にはなりました」
ーー左脚の筋力を取り戻すために取り組んだこと
「いや、まだ全然取り戻せてなくて。そこが一番、今の苦痛って言ったらあれですけど。そこがなかなかうまくいかなくて。普通の人って多分つま先立ちできると思うんですけど、今できないので。アキレス腱やった人なら多分わかってくれると思うんですけど。そこの筋力をしっかり戻していって、それができてきたら、ジョグだったりっていうところにリハビリが進んでいくので。まずはその筋力を戻すっていうとこですね」
ーーおじいちゃんの脚から女性の脚に、というのは歩き始めることができたから戻った
「歩き始めたりとか、ふくらはぎにある程度の収縮というか。それを入れ始めてからっていう感じですね。でも、まだ全然。右との差はすごくあるんで」
ーー家族のサポートは
「いや、すごくありますね。子供もいるんで、できるだけつまずかないように片付けてくれました(笑)」
ーー日常生活に影響が出る期間も長かった
「そうですね。装具つけてる間はやっぱりいろんなストレスがありましたけど。でも逆に装具外れてからは、過度に負荷がかかると、再断裂だったり、腱の延長っていうのが出てしまうと、筋力が戻ってこないので。それを起こさない。今もそのリスクはありながらなんですけど。だいぶアキレス腱もすごく強さが戻ってきてるので。ほんとに気をつけながら。今後リハビリに取り組むって感じですね」
ーーキャッチボールしている時の笑顔が印象的
「投げられるようになってからは、すごく。ちょっとだけ楽しくなってきました。でも、まだまだ全然段階があるんで。しっかりそのプログラムを踏んでいってっていう感じです」
ーー1軍の試合は見る
「うん、まぁ、気持ち的には見たくないですけど。仕事なんで見てます」
ーー見たくないというのは、マウンドに立てない悔しさから
「も、ありますし。やっぱ、なかなか今の状況をプラスに捉えることが難しいんですけど。チームが頑張ってるので。それは自分の目でしっかり見ないといけないというか。一試合一試合見ることが僕にとっても勉強になるんで。もうそれは仕事として見てます」
ーー石井さんがいない中、ブルペン陣がフル回転。刺激になる
「刺激になっても、焦ってもいけないですし。何かすぐにステップアップできるわけではないので。しっかり自分の中では今できること、やるべきことをやっていくだけなので」
ーー 仕事として見ながらどんなこと考える
「選手によっても持ち味というのは違うし、キャッチャーによってもリードっていうのは違うと思うんで。そこで自分だったらこうするっていうのが違っても抑えられる時はあるんで。そういう選択肢があってもいいのかなって思いながら、でもいろんなリスクがある中で僕ら投げているので。そのリスクをちゃんと許容できながら考えて投げてるのかっていうところを見たりとか。いろんなことを考えています」
ーーリハビリを行う上で大事にしていることは
「そうですね。うーん…。難しいですけど。同じ経験をしたからといって多分僕の気持ちをわかる人は多分いないと思うし。僕も同じ怪我をした人の気持ちというのはわからないので。でも、本当にやるっていう選択肢しかないので。そこを別に前向きかって言われたらそうではないんですけど。後ろを見ながら、後ろ歩きしてるみたいな感じです」