室内練習場でキャッチボールする石井大智=尼崎市・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(撮影・榎本雅弘) 「左アキレス腱の断裂」からの復帰に向けてリハビリを行っている阪神・石井大智投手(28)が1日、2軍本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」の室内練習場で本格的にキャッチボールを再開した。
「まだ過度に体重はかけられないんですけど、今日ぐらいのキャッチボールだったら全然何も感じないですし、トレーナーとドクターもからやっていいっていう指示が出ているので。そのプログラムに従ってるって感じです」
春季キャンプ中の2月11日に沖縄・宜野座で行われた紅白戦で、本塁のカバーリングに入った際に負傷。帰阪し、「左アキレス腱断裂縫合術」の手術を受けた。右腕は徐々にリハビリを開始し、ギプスから装具に変わると歩行練習。4月上旬には装具も取れ、4月29日に屋外でのリハビリを解禁した。そしてこの日、最長30メートルの距離でトレーナー相手に約50球を投じた。
リハビリ期間、左脚の筋力は大幅に落ちた。筋肉量の左右差については「すごくあります。最初はほんとにおじいちゃんみたいな足だったんですけど、今は女性ぐらいの足にはなりました」と現状の状態を表現。「(筋力は)まだ全然取り戻せてなくて。そこが一番今の苦痛。普通の人ってつま先立ちできると思うんですけど、今できないので」と明かした。
今季は石井が離脱する中でチームは首位につけるも、救援防御率はリーグ4位の3・42。1軍の試合は「気持ち的には見たくない」と率直な心情を口にしつつも、「なかなか今の状況をプラスに捉えることが難しいんですけど、チームが頑張ってるので。それは自分の目でしっかり見ないといけないというか。一試合一試合見ることが僕にとっても勉強になるんで。もうそれは仕事として見てます」と話した。
「本当にやるっていう選択肢しかないので。そこを別に前向きかと言われたらそうではないんですけど。後ろを見ながら、後ろ歩きしてるみたいな感じです」
たとえ後ろ歩きでも、一歩ずつ前へ。虎のブルペン陣に欠かせない男が、再び1軍のマウンドに立つために努力を重ねている。(萩原翔)