阪神からドラフト5位指名を受けたオイシックス・能登嵩都(しゅうと)投手(24)が28日、新潟市内で阪神・畑山俊二統括スカウト(61)らから指名あいさつを受けた。今季12勝を挙げるなど、イースタン・リーグで投手4冠に輝いた即戦力右腕のトレードマークは丸刈りだ。プロの世界に入っても誘惑に負けず、真っすぐに野球道を進む。
初心を忘れない。色気づかない。丸刈りに端正な顔つきの能登が〝漢〟を貫く。プロになってもスタイルは継続だ。
「やっぱ楽ですし、男らしさもあるのかなっていう風に思って。プロでも変える予定は今のところないです」
昨年の秋から現在のヘアスタイルに変更。阪神でも熊谷が夏頃から丸刈りにしたが、これがイケメンをさらにイケメンにして女性ファンの間で話題となった。小顔でスタイル抜群な能登も似合っており「トレードマークに? そうなればいいです」と丸刈りを名刺代わりにするつもりだ。
ただ〝境目〟がくっきりとしてしまったこともあり、すでに新潟のファンからは「栗まんじゅう」と愛されているという。「ちいかわ(人気アニメ)で栗まんじゅうってキャラクターあるじゃないですか? その差し入れとかもたまに来たりする。嫌じゃないです」と関西のノリにも対応できそうだ。
投球では最速150キロの直球とカーブを武器に今季イースタンで12勝4敗、防御率2・60。最優秀防御率、最多勝利、最高勝率、最多奪三振の4冠を獲得した。ただ、直球の平均球速は145キロで、常時150キロ超が出せるようオフ返上で瞬発系のトレーニングに励んでいる。
オイシックスでともにプレーした阪神OBの高山俊、コーチを務める伊藤隼太からは「ファーム施設も新しくなったし、いい環境だと思うよ」という言葉や「みんないい人ばかりだから」と背中を押されたという。
本拠地となる甲子園は、旭川大高3年夏にもマウンドを踏んだ地だ。「また戻るチャンスがあるのはとてもうれしい。あのときより多い観客の前で投げられるのが夢というか、現実味を帯びてきたかな」。高校生のときの夢の続きを、当時と同じような髪型で、かなえてみせる。(渡辺洋次)
■能登 嵩都(のと・しゅうと)2001(平成13)年9月29日生まれ、24歳。北海道出身。旭川大高時代は3年夏に甲子園出場。桐蔭横浜大を経てオイシックスに入団。2年目の今季はイースタン・リーグで12勝4敗、防御率2・60で最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振の4冠に輝いた。184センチ、88キロ。右投げ右打ち。