立石の交渉権を獲得した藤川監督はサムズアップ。日本シリーズ前に大仕事を終えた(代表撮影) プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)今年は目玉が不在、なんていわれていたけれど、蓋を開けたらどうだ。大阪・難波のメディア局は、1位指名選手が読み上げられるたびに沸きに沸いた。
一番のサプライズは、米スタンフォード大・佐々木麟太郎の指名。しかも、DeNAとソフトバンクが競合した。交渉権を引き当てたソフトバンク・城島CBOが語ったように、リスクがある。それでも、踏み切ったことには拍手だ。あとはホークスがどんな口説き文句と切り札を用意し、高校卒業後に海を渡った麟太郎がどんな決断をするのか。行く末を見守りたい。
そして、一番の喜びは、われらがタイガースが1位指名で創価大・立石正広を引き当てたことだ。広島、日本ハムと3球団の競合で。封筒から取り出したくじが藤川監督の手からこぼれ落ちた瞬間、嫌な予感はしたけれど、虎との縁は強かったということだろう。
藤川監督がガッツポーズを決めた午後5時17分。東京・新宿駅の喫茶店から、大きなキャリーケースを引きながら勢いよく飛び出した男がいた。虎番3年目の中屋友那だ。
「ようやく僕の出番がきましたね」
首都圏の選手が指名されていた場合に備えて、最も動きやすい新宿で待機していたのだ。3度目のドラフトで初めての飛び出し要員だ。