シート打撃で守備につく西純矢=甲子園球場(撮影・松永渉平) 野手への転向が10日に発表された阪神・西純矢投手(24)が11日、甲子園で行われた全体練習で野手として本格始動した。俊介2軍野手コーチ(38)からマンツーマンで外野守備の指導を受け、覚悟を決めた表情で白球を追いかけた。
「いろんな人に相談して、本当に1週間ぐらいずっと悩んでいた。やるって決めたからには、いまさらピッチャーとか言っても仕方ない。バッターで活躍できるようにやりたい」
8日のSGLでは視察に訪れた糸井嘉男スペシャルアンバサダーとも話し込んだ。投手として入団しながら通算1755安打を記録した先人だ。その超人が数々の〝転向エピソード〟を明かしていたバラエティー番組もチェックしていたといい「しくじり先生(テレビ番組)を見ていたので、その通りだとか。あとは『人より遅れてるから、しっかり練習も人の倍以上やらないといけない』という話をしてもらった」と金言を授かった。
この日も練習後に室内練習場で個別練習に励み、汗を流した。打者転向の成功例は糸井をはじめ石井琢朗、嶋重宣など左打者が多いが、西純は「僕は右ですけど、頑張ろうと思います」と力強く宣言。新たな歴史をつくる。(萩原翔)
★俊介コーチ「肩は強い」
阪神・俊介2軍野手コーチが、西純の野手としてのポテンシャルを高く評価した。「ピッチャーあがりなので、やっぱり肩は強い。生かしながら頑張ってくれれば」。この日は外野守備や走塁をマンツーマンで指導した。「もう本当に基本から。野手の練習も初めてなので、ここから少しずつ」と一歩ずつ導く。「彼だけじゃないですけど、すべての選手をオフから鍛えてやっていけたら」。タテジマ一筋12年の現役生活を過ごした名手が、未来の主力の育成に力を注ぐ。