DeNAの主砲・牧秀悟が横浜スタジアムに帰ってきた(撮影・荒木孝雄) (練習試合、DeNA4―9日本通運、8日、横浜)8月上旬に左手親指付け根の手術を受けたDeNA・牧秀悟内野手(27)が8日、1軍に合流し、社会人野球の日本通運との練習試合(横浜)に「5番・一塁」で出場。6日の実戦復帰から3試合目で初安打となる投手強襲の内野安打を放ち、11日に始まる巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(横浜)を前に復調を印象付けた。試合は4-9で敗れた。
頼れる主砲が横浜スタジアムに帰ってきた。内野席が無料開放された平日昼間の試合に駆け付けたファンの前で、復調を印象付ける鋭いスイング。間近に迫る短期決戦を前に、牧の視界は良好だ。
「速い真っすぐをはじき返せていなかったけど、前に飛ばすことができた。いい感覚があったのでプラスになる」
一回 内野安打を放ったDeNA・牧秀悟(撮影・荒木孝雄)一回に初球打ちで投手強襲の内野安打を放った。今秋のドラフト候補に挙げられている最速155キロ右腕の冨士を相手に、150キロの直球を打ち返した。さらに七回の最終4打席目は149キロを捉え、低い弾道の中飛。「最近は最後のような当たりがなかった」と内容に手応えを示した。
6日に秋季教育リーグで約2カ月ぶりに実戦復帰し、2試合計8打席で無安打だった。CSを見据えてこの日から戦列に加わり、快音を響かせて弾みをつけた。三浦監督は「しっかり捉えていた。(チーム全体の)変化を感じなかったので、自然に合流できたのかな。変わらないのがいいこと」と目尻を下げた。
レギュラーシーズン終盤に一塁での併用が続いたオースティンとビシエドが相次いで負傷離脱した一方、二遊間を守る林と石上は攻守で存在感を示している。牧はCSでの先発出場が現実味を帯びる一塁での守備を無難にこなし、七回から就いた二塁での守りも確認して八回でお役御免となった。
阪神に独走でリーグ優勝を許し、巨人と2位争いを繰り広げたチームの終盤戦はテレビ画面越しに見つめることしかできなかった。「もどかしかった。野球がしたいとすごく感じた」と心境を打ち明ける。今季限りで退任する三浦監督は、自身が1年目だった2021年に着任し、5年間ともに戦ってきた。「1試合でも長くやりたい」。その決意を形にするための準備は整った。(鈴木智紘)