岡本は二回、左越え本塁打を放った。主砲のバットでチームを勝利へ導いた(撮影・荒木孝雄) 主砲の本領発揮。巨人・岡本和真内野手(29)が19日、広島23回戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で出場。自己最長ブランクとなる90打席ぶりの一発を含む8月23日以来、今季3度目の2打席連続本塁打を放った。セ・リーグ3位のチームは5―4で逆転勝ちし、勝率5割に復帰。本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催を目指し、2位DeNAと1ゲーム差に迫った。
前指揮官の〝無言のエール〟が、主砲のバットに火をつけた。試合開始直前。始球式を務めた原辰徳氏が、ウオーミングアップとして投球前に異例の〝0球目〟を三塁の岡本に向かって投じた。「ナイスボールでした」と受け取った主砲が、約1カ月ぶりの2打席連発で応えた。
「本塁打はもちろん打ちたいけど、安打は出ていたので、自分の中で悪くないなと思ってやってきた。続けていきたい」
2点を追う二回先頭の第1打席。大瀬良の変化球に体勢を崩されながら左翼席中段まで運んだ。自己最長90打席ぶりとなる12号ソロ。「追い込まれていたので、何とかついていく中で打ててよかった」と振り返った一発を、阿部監督も「完璧じゃなくても本塁打を打てるんだっていうのを見せてくれた。チーム全員がああいう打撃をしてほしい」と絶賛した。
四回も変化球を捉え、左中間への同点弾で逆転勝利を呼び込んだ。将来的な米大リーグ挑戦への意欲を示している主砲。メジャー球団のスカウトが、14日のDeNA戦前の練習では岡本の打撃時にバックネット裏で身を乗り出して熱い視線を送るなど、連日大挙している。この日もメジャーのスカウトが視察する前で、高い実力をアピールした。
新アイテムも活躍を後押しする。ブラウンが映えるSSK製のバットを自らオーダー。9月から使用を始め、好調を維持している。本拠地でのCS開催をかけ、2位DeNAと1ゲーム差に接近。シーズン最終盤の正念場に、頼みの4番が勢いを加速させた。(浜浦日向)