九回、サヨナラ3ランを放ったオリックス・頓宮裕真。ひと振りでひっくり返した=京セラドーム大阪(撮影・中島信生) (パ・リーグ、オリックス4x-2日本ハム、16回戦、オリックス8勝7敗1分、1日、京セラ)喜びのあまり、意識的に鍛えたはずの足がもつれた。オリックス・頓宮裕真捕手(28)がプロ初の逆転サヨナラ3ラン。3連勝に導き、待ち受けるナインのもとへ歓喜のホームインだ。
「先頭の宗が(塁に)出て、どんどんみんながつないでくれたので、決められてよかった」
八回まで散発3安打に封じられていた先発の加藤貴を、最後の最後で攻略した。九回先頭の宗から3連打で1点を返し、西野が三塁線への絶妙な犠打でつないでなおも1死二、三塁。ここで主将がひと振りで決めた。内角の直球を完璧に捉えてスタンドインを確信。夢中で走り出したが、一塁に向かう途中で「興奮しすぎて」転倒する一幕もあった。
サヨナラ3ランを放ったオリックス・頓宮裕真は、一塁へ向かう途中で勢い余ってずっこける=京セラドーム大阪(撮影・中島信生)自身初のサヨナラ弾に「いつか打ちたいと思っていたのでよかった」と声を弾ませれば、岸田監督も「キャプテンの責任を重く感じながら打ってくれた」とたたえた。
7月は打率・213と低迷し、もがいていた。先発から外れる日もあり「結果が出ないと何もいえない。しんどかった」と苦悩を吐露。それでも下は向かず「フォームを意識してもアレなので」と内転筋を鍛え直した。打撃コーチに助言をもらいながら試合前の打撃練習を行うのが最近の日常風景。嶋村打撃コーチは「(打つときに)首が寝てしまったりしていたので、技術的なこと(の助言)はした。打球も上がってきているのでいい状態かな」とうなずいた。
「結果を出し続けるしかない。明日、勝って(カードを)勝ち越したい」
チームは今季8度目のサヨナラ勝利で、2位・日本ハムとは5・5ゲーム差。会心の一撃で復調の兆しを見せた頓宮が、西川や森ら主力をけがで欠く打線を支えていく。(織原祥平)