強力なリリーフ陣の一角としてチームに欠かせない存在となった阪神・及川雅貴 阪神の話題の事象をさまざまな角度から深く掘り下げる「虎博覧会」(不定期掲載)。開幕から16試合連続で自責点ゼロで、虎の強力ブルペン陣に欠かせない存在となっている及川雅貴投手(24)の快投の秘密に迫る。特筆すべきは今季両リーグトップのゴロ率(今季200球以上に限る)と、昨季から大きく向上した奪空振り率。自分らしさを発揮し続け、高卒6年目での大ブレークにつなげる。(取材構成・須藤佳裕)
マウンドに上がれば、スコアボードに「0」を刻んで帰ってくる。首位を走る藤川虎の強力リリーフ陣の輪に加わり、投げるたびに虎党を熱狂させているのが及川だ。描く理想を現実にし、果たした開幕からのロケットスタート。好調の要因を探った。
神奈川・横浜高からドラフト3位で入団して6年目。今季はここまでチーム最多の16試合に登板し、3勝0敗、8ホールドで防御率0・00。計221球で16回⅓を投げ、いまだ自責点ゼロだ。
「いい内容で投げられているときの自分は、投球内容的にもスタイル的にも、内野ゴロと奪三振が増えてくる。今年はたぶんその2つが多いと思う」
快投を続ける日々を振り返った左腕が挙げた2つのキーワード。その数字が際立っている。今季に打たせた凡打+安打に占めるゴロの割合は72%。これは12日現在で200球以上を投げた両リーグ112人の中で堂々のトップだ。信頼を寄せる内野陣が打球をさばいてリズムに乗り、打線にも流れを呼び込んでいる。その証左の一つが3勝だ。
及川は自身の特長を「ゴロピッチャー」と評する。それを裏付ける数字を示すと「内容的にも、感覚的にもマッチしていると思いますね」と大きくうなずいた。