六回から遊撃に入った木浪。ファンからの温かい拍手に一礼した (セ・リーグ、阪神1-0中日、7回戦、中日4勝3敗、11日、甲子園)かつて、これほど不安を感じない「スミ1」勝利があっただろうか。
一回に1点を先制して、淡々と両チームのゼロ行進を眺める。ルーキーながら伊原はホント、危なげない。六回に最大のピンチが来たが「何とかなるやろ」と思っていたら、案の定、しのぎきって、そのまま九回を岩崎が抑えての白星。2試合連続零封も、「母の日」5連勝も、首位堅守も、当たり前という感じだ。
1点しか奪ってないので、ファンが喜ぶ場面は少なかったのでは?な~んて考えるのも、愚か者のようだ。
個人的に一番驚いたのは、「ショート小幡に代わりまして木浪」の場内アナウンスが鳴り響いた瞬間のこと。すさまじい歓声が甲子園に響いた。ひょっとしたら、サトテルの先制タイムリーより、湯浅が満塁のピンチをしのいだ瞬間より、岩崎が最後の打者を打ち取ったときより、大きかったかもしれない。
「小幡はアクシデントかもしれないですから心配なんですが、ファンは木浪の登場も待っていた感じですね。今、調べたら、甲子園で守備につくのは、あの3失策の試合以来ですよ」
甲子園の記者席。隣にいたデスク・川端亮平の言葉だ。管理職自ら現場に出陣して、トラ番たちを緊張感の中に追い込むという、サンスポの厳しい(?)システム。ただ、まん丸い顔をした、サンスポ屈指の相手を和ませる男だから、トラ番たちにピ~ンと張りつめた空気は全く感じられなかった。