日本ハム・細川凌平内野手(23)はファームで鍛錬の日々を送っている。昨年、一昨年は大半を1軍で過ごしたが、今季は春季キャンプからここまで2軍生活が続く。8日時点でファーム25試合に出場し、打率・211(76打数16安打)、0本塁打、8打点、8盗塁をマーク。智弁和歌山高から入団5年目の左打者が自身の現在地について語った。
「数字だけを見るとうまくいかないことの方が断然多いです。でも、その中で良いものが出たり、新たな発見が生まれています」
今季から特に注視するようになった指標がある。打撃で球を捉えるときのインパクトポイントだ。
「コーチはもちろん、アナリストの方からも意見をもらって弱点を埋めていこうとしています」
2軍施設、鎌ケ谷に導入されている映像解析システム「スタットキャスト」と「ホークアイ」を駆使し、毎打席のポイントを確認。「ポイントが後ろだとファウルやゴロが多い。前で捉えられているときはハードヒットが打てている」。さまざまな角度から自分を見つめ直しており「徐々に良くなってきています」とうなずいた。
無駄な打席などひとつもない。4月29日のイースタン・リーグ、楽天戦(鎌ケ谷)では「9番・遊撃」で先発出場。2―2の八回は先頭打者として「出塁」をテーマに左打席に立ったという。早打ちを避けてカウント2―2からファウルで4球粘り、楽天・渡辺翔の9球目、カットボールを捉えた。
その後の勝ち越しにつながる右前打を放ち「内容も結果もある打撃ができて自信になった」と手応えをにじませた。この試合の解説で日本ハムOBの岩本勉氏(53)も「何が評価が高いって、粘って粘って最後、仕留め切ったということですよね」と称賛を送った。
現在、1軍は開幕から好調を維持し、首位・オリックスに1ゲーム差の2位につけている。「自分のやれることをやっていきたい。内容、結果を含めて1軍から必要だなと思われるような選手になっていきます」と背番号56。2016年以来、9年ぶりの日本一を目指すチームにとって必要不可欠なピースになる。(加藤次郎)