投手指名練習でキャッチボールする阪神・才木浩人=鳴尾浜球場(撮影・沢野貴信) 阪神・才木浩人投手(25)が19日、鳴尾浜での投手指名練習に参加し、先発する20日のヤクルト戦(京セラ)に向けてキャッチボールなどで調整した。自身初の2桁勝利にあと1勝と迫りながらも、直近2試合は足踏みが続いている。目の前の壁を打ち破り、3連敗中のチームにいい流れを持ち込む。
開幕から快調に白星を積み重ねてきた中で訪れた、試練の8月。自身初の2桁勝利には足踏みが続く。ただ、〝成長期〟にいることは才木自身がしっかりと心得ている。
「(チームは最近)負けていると思うので、いい流れを持ってこられるように(したい)。自分もあまりいい投球が続いていないので、しっかりと自分の投球ができるように頑張れれば」
7月30日の巨人戦(甲子園)で登板5試合ぶりの白星を挙げて自己最多更新の9勝目を挙げた。だが、8月6日のヤクルト戦(神宮)は今季ワーストの10安打を浴びて6回4失点と崩れ、同13日の巨人戦(東京ドーム)も8安打で同ワースト5失点を喫し、5回KO。ピリッとしない投球が続いているのが現状だ。
「ここをしっかりと乗り越えていければ、自分も成長できると思う」
振り返れば過去のシーズンでも苦しい時期は確かにあった。右肘のトミー・ジョン手術から復活した2022年は1試合を投げることに、昨季は中6日で回ることに大変さを感じた。そして今年は「一年間投げる大変さを味わっている」。ここまで19試合に先発し、投球数は計2101球。疲労もあって当然だ。ただ、そんな状況下が、自分が殻を破るチャンスであると理解する。2週間前に敵地で打ち込まれた燕打線を相手とするマウンドへ。立ちはだかるこの壁は、ここで必ず打ち破る。
「ここで崩れずに立て直すことができたら、来年、再来年にもつながっていくと思う。すごく大事なとき。しっかりと自分で前を向いてやらないといけない」
鳴尾浜ではキャッチボールなどで汗を流し、出番に備えた。虎投の先頭に立つ自覚も強い。阪神は1分けをはさんで3連敗中。自分に、チームに逆風が吹こうとも、風向きはその右腕で変えてみせる。(須藤佳裕)