試合に勝利し、則本昂大(右)とハイタッチする楽天・今江敏晃監督(撮影・佐藤徳昭) プロ野球の交流戦は楽天が球団創設20年目で初優勝。18日の阪神―日本ハムを残してパが53勝51敗3分けとし、2年連続16度目の勝ち越しを決めた。前ロッテ監督でサンケイスポーツ専属評論家の井口資仁氏(49)が約3週間にわたる戦いを総括した。
今年の交流戦は多くのチームが各リーグ戦とは違う戦いを見せた。優勝した楽天は顕著で、投打がかみ合いその上で打線の状態が上向いた。6月以降は1番・小郷、2番・村林、3番・辰己、4番・鈴木大と上位が固定され、攻撃がよりスムーズになっていった印象を受ける。やはり楽天は攻撃力のチームで、今後も打線が際立っていけば貯金を積んでいけるだろう。
井口資仁氏 この日、テレビ中継で解説したオリックス、ヤクルトも交流戦で勝ち越し、浮上のきっかけをつかもうとしている。両軍とも故障者が続出するなか、少しずつ復帰する選手もいる。互いに課題を抱えながらも交流戦以降の戦いで挽回するための足場固めが整った期間になった。特にオリックスは先発の柱、宮城の復帰が欠かせない。適材適所、柔軟に選手起用する中嶋監督の動きにも注目したい。
阪神、巨人が苦戦したセ・リーグは混戦となり、優勝戦線は全く読めなくなった。パ・リーグもクライマックスシリーズを争うチームの順位は目まぐるしく変動しそうだ。交流戦を起点に両リーグの潮目が変化し、上昇気流に乗るチームが出てきてもおかしくない。(本紙専属評論家)